230話 ページ34
――オンボロ寮
noside
生き物達が寝静まる夜
異世界の少女は眠りにつき
魔獣――グリムは、コソコソと一匹で何かをしていた
グリム「よし、ユウは寝たんだゾ。Aは…いねぇな。うひひ！では…本日のお楽しみターイム！」
心底楽しそうに笑うグリムの手には
あの“黒い石”があった
黒い石は月の光を浴びて、怪しく…より黒く光っていた
グリムはワクワクとしたまま、黒い石を食べた
グリム「ん〜〜！コレはまたちょっぴりビターでピリッとした刺激が舌を楽しませる大人な味なんだゾ！
コレを味わえないなんて人間はもったいねぇなぁ〜」
今はまだ、片鱗は現れていない
グリム「ふぁ〜〜…腹が膨れたら眠くなってきたんだゾ。むにゃむにゃ…」
けれど、カウントダウンは既に始まっているのだ
その窓の外では、Aがその様子を見ていた
いつになく真剣な表情で、ただ見守っていた
彼女のすぐ側で前ぶれなく風が吹き、木々がざわめいた
Aside
『……“ジン”は兎も角……
オベロン「酷いなぁー、君が気に掛けている子らを見にきたんじゃないか」
全くコイツは……聡いね、流石だよ
ジン「あの魔獣…あのままで良いのか？」
『良いわけはないね、でもこれは変えてはいけない。これを変えてしまえば“
オベロン「まぁ確かに、それは僕達の望むところじゃないし、阻止したいね」
ジン「……俺には良く分からないが…お前と光の王は、何か気付いているのか？」
…あぁ、やはり君たちには気付けないか
オベロンとティターニアは気付いているようだが…
まぁ良い、避けられない事なのだから
オベロン『「全部
このお伽噺の結末を見届けてやるさ
『…ま、取り敢えず。ベヒモスに“ありがとう”と伝えてくれる？』
ジン「分かっている。伝えておこう」
『助かるよ。あんたもありがとうね』
オベロン「……で、今度は人魚の子かい？」
『そう。蝶達に見守らせてる』
オベロン「…そっか。無理はしないでね？」
ふふ、誰に言ってるんだい？
『あんた達こそ、無理はしないようにね？妖精は“負”の影響を受けやすい』
オベロン「そうだね、今回は前より強かったし。でも大丈夫だよ」
そう言って、彼らは去っていった
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どん - 続きが気になる (2021年4月13日 20時) (
レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 最新待ってます！ お願いします！【土下座】 (2021年4月12日 12時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きありがとうございます！ 最新がんばってください！ お願いします！【土下座】 (2021年4月8日 7時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが楽しみです！ 最新してくださるのを待ってます！ 最新お願いします！【土下座】 (2021年4月2日 10時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - こっちの小説も好きなのでうれしいです！ 最新がんばってください！ 応援してます！ (2021年3月21日 9時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
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