そして私は気がついた【レペゼン地球】

また事務所 ° 03 ページ19

女の子を抱 いてきたのだろうか、そんな雰囲気が漂うまる。


『おかえり、女の子でも抱 いてきたん？』


ま｢え、なんでバレると？Aって超能力者？｣


『いや、雰囲気で分かったっちゃん笑』


ま｢さすがかよこいつー…｣


さっきのふぉいとの電話の堅苦しい(？)雰囲気とは一変して、ほわほわとしている。本当に今抱 いてきたのだろうか。笑


ま｢最近脇となんかあったと？｣


かなり唐突に聞かれたその質問に目を見開いてしまった。


『え…まぁ、』


ま｢A抱え込みやすい人やけん俺に話してよ。｣


丁度まるにも説明したい、と思っていたので説明をする。話すこともすこし辛いが、なんとか我慢して。


ま｢…なるほど、｣


『脇には…申し訳ないことしたな、って』


ま｢いや、メンバーから好きって言われて戸惑わない方がおかしいやん？だからAは大丈夫やと思うよ、その感覚で｣


『…ありがと』


普段はあんなにいじられまくってど滑りするまるだが、こんな時はやはり頼りがいがある。


ま｢どっちが好き、とかあるん？｣


考えたこと無かったかもしれない。どっちが、というよりそもそもメンバーを恋愛対象として見ていなかった。


『ほんとになんとも言えん。どっちも大好きやから選べん』


ま｢だよね｣


まるはしばらく腕を組んでなにかを考えている。すると｢あ！！｣となにかを思いついたらしく、そのまま社長の部屋へダッシュ。


ま｢新しい企画思いついたけん社長に提案してくる！｣


新しい企画？と、はてなが私の頭の上を飛んでいるが、私が口を出すことではないので黙っておいた。


まるが提案なんて珍し、と階段を駆け上がる背中を見送った。

作者 *→←また事務所 ° 02

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す