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side亜嵐
涼「…あの、さ、」
亜「んー？」
涼「俺、なんでこんなとこ……っぃてて、」
メ「あ、まだ起き上がらないで、」
また体を起こそうとする涼太を止めるメンさん。
裕「涼太くんは起き上がりたいんやろ？そしたら、リクライニング起こしたろや」
メ「あ、そうだね」
裕太くんに言われてハッとして、みんなで少しリクライニングを起こしてあげる。
そして、涼太に問いかけた。
亜「どこまで、覚えてる？その…事故の、こと、」
怖くて、少し小さくなってしまう声。
恐る恐る、涼太を見ると。
涼「じ、こ、？なに…え？」
涼太は少し考え込むような表情をしてから、点滴の刺さる左手を持ち上げてじっと見つめて。
そして、その手を頭に持っていって、包帯に触れた。
そのまま、頬のガーゼにも触れて。
涼「…え、？なん、でっ…？」
亜「事故、覚えてない？」
涼「事故、事故って、なに………ﾊｧｯﾊｧｯﾊｧｯﾊｧｯ！」
裕「ゆっくり、落ち着いて！」
メ「涼太、深呼吸だよ！」
涼「…いやっ……！ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ…っ！」
俺が事故という言葉を繰り返した直後、過呼吸を起こした涼太。
しまったと思ってももう遅い。
裕「大丈夫、大丈夫やで。ゆっくり、吐くこと意識しよか。ゆっくり、ふぅーって吐き出そうな」
"一部の記憶を失っている"
その言葉が、鮮明に浮かんだ。
やっぱり、出来事を覚えていないのか。
涼「はぁっ、はぁっ、ふぅー…はぁ、」
裕「そうそう、上手やな」
メ「しんどかったね、もう大丈夫だよ」
俺が固まって動けない間にも、メンディーくんと裕太くんは冷静で。
涼太の背中をさすりながら、落ち着かせていた。
次の言葉が、浮かばなかった。
また、涼太を苦しめてしまったら。
そう思うと、言葉が見つからない。
涼「…っ、ねっ…ろ、にく、」
裕「どしたん？」
沈黙の部屋に響いたのは、涼太の声だった。
小さすぎて聞こえなかった言葉を聞き返す。
涼「しょー、ねんっ…くろ、に、くる、？」
亜「あ…少年クロニクル？」
裕「それがどしたん？」
ようやく聞き取れて、どうしたものかと問いかける。
涼「なに、それ？メンさん、また変なシャツ着てるんすか？(笑)」
亜「え…」
裕「あ、」
メ「うそ、」
事故に遭って、でも目が覚めて普通に会話して。
大丈夫だなんて、大間違いだ。
残酷な現実を、突きつけられた気がした。
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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんのペースで書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (
レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんの書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page33 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年9月20日 22時) (レス) id: 23d7ad1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 作者さんが決めることなので無理には言いませんが続けて欲しいなと思ってます(*^-^*) (2021年9月20日 3時) (レス) id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月21日 18時
