#15 ページ15
side 龍友
龍「気持ちいなぁ」
涼「ん、」
亜嵐くんと交代で涼太のところへ。
そういえばずっと病室に籠りっぱなしだと気付いて散歩へ。
龍「どしたん？」
涼「なんでもない」
涼太と一緒に人の少ない中庭をウロウロしていると、急に立ち止まる。
声をかけてみても、涼太は何もないと歩き出してしまった。
龍「ちょ、待ってよ」
涼「遅いなぁ…仕方ない、よし」
龍「ははっ、ありがとう(笑)」
仕方ないと言いながら僕の手を取り、よし、なんて言いながらまた歩き出す。
涼「…っと、龍友くん？」
龍「ん？なんや？」
涼「龍友くん、ギュッて」
手をギュッと握ると、びっくりしたように僕を見る。
龍「そろそろ戻るか」
涼「え、まだ」
龍「明日も散歩しよ？せやから今日は終わりにしようや」
涼「いやや」
珍しい。
こんなに聞き分けの悪い涼太は初めて。
龍「ウロウロしたし、一旦休憩しよ？」
涼「休憩なんかしやんくても大丈夫」
龍「じゃあ10分くらい、昼寝しよ？」
ちょっとは休ませたい。
じゃなきゃ、休養している意味がない。
涼「…おらんくなるやろ？」
龍「へ？」
涼「寝たら、龍友くんおらんくなるやろ？」
龍「そんなわけないやん。起きるまでおるで」
涼「嘘や。だって寝たら、龍友くん暇やん」
一生懸命、そう言う涼太に思わず笑みが零れる。
そんなこと思ってたんか。
龍「暇ちゃうよ。涼太の寝顔見るの好きやし」
涼「変態や」
龍「なんやねん。そんな僕を好きなのは誰ですか？」
涼「だれー(笑)」
ケラケラ笑う涼太。
そう、この笑う姿を見ていたい。
安心しきったような寝顔も、ずっと見ていたい。
龍「変態とか言うなら帰ろかな…」
涼「え、」
龍「涼太、どうしてほしい？なんでも言ってええよ」
帰る、なんて単語を出した瞬間に、あからさまに曇る表情。
まぁ帰らないんだけど。
涼太の言葉で、表して欲しくて。
涼太の素直な感情を、伝えて良いんだと気付いて欲しくて。
龍「涼太の願いは？」
涼「…ぃ、てほし、」
龍「ん？」
涼「ここ、俺寝てもおってほしい」
小さな声だけど、涼太の言葉。
龍「ん、当たり前」
そう言って涼太の頭をクシャッと撫でて、目を閉じるよう視界を遮った。
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りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんのペースで書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (
レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 完結おめでとうございます(*^-^*)作者さんの書き続けて下さい(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page34 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*) (2021年9月22日 4時) (レス) @page33 id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年9月20日 22時) (レス) id: 23d7ad1fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 作者さんが決めることなので無理には言いませんが続けて欲しいなと思ってます(*^-^*) (2021年9月20日 3時) (レス) id: fac51451cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月21日 18時
