#34 / 裕太お兄ちゃん ページ34
side裕太
裕「よっ！」
涼「裕太くん」
裕「今日は俺が泊まるで」
涼「やった、裕太くん、夜更かししよな」
裕「それは俺が怒られるなぁ(笑)」
また少しだけ、弱々しくなった涼太くん。
それでもふわふわとそう言いながら、俺をニコニコ満面の笑みで迎えてくれる。
涼「裕太くん、俺いつ退院できるんかな？」
裕「ん？そうやなぁ…」
久しぶりに涼太くんの病室に泊まりに来て、持ってきた飲み物やゼリーを冷蔵庫に片付けていると。
涼太くんの声が、響いた。
それに対して、はっきりとした答えをあげられないのが辛い。
少しとぼけて、誤魔化すしか出来なかった。
少し前に、お医者さんに言われたんだ。
正直、今の状態からして。
涼太くんの退院は厳しいって。
それに最近、あんまり寝れてないって。
裕「また退院できるのもすぐやって。のんびり待っとこうや。どうせ俺らもここに来るんやから」
涼「ん、そうやなぁ」
裕「そうや、最近寝れてないん？」
あえて気にせず、フランクに。
やんわりそう聞くと、涼太くんはキョトンと俺を見つめる。
涼「そんなことないで？」
裕「ほんまに？なんか涼太くん、疲れてるように見えるねんなぁ」
涼「えぇ、？なんも変わらんで」
相変わらず、2人でおると関西弁丸出しでいてくれるところ。
やっぱり、凄い好きや。
裕「涼太くん、トランプしやん？持ってきてん」
涼「懐かしい(笑)」
とりあえず、涼太くんが寝れていないと聞いて持ってきた遊び道具たち。
とはいえ、激しく身体を動かす遊びなんてできないから。
ほとんどカードゲームだけど。
少しでも遊ぶことでリフレッシュしたり、疲れて深い眠りに繋がったりすれば良いなって。
涼「裕太くん、ババ抜きしよ？」
裕「2人やったらおもんないやん(笑)」
涼「それ言うたら、全部そうやん！」
裕「そやけどさぁ(笑)」
涼「じゃあなんでこれ持ってきたん(笑)」
笑ってくれた。
しょーもないこと。
それでも、こうして笑ってくれた。
それだけでもう、十分だった。
このまま夜になれば。
ぐっすり眠れないかな。
今はそう願って、夜になるのを待つだけだった。
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りさ - 新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年11月15日 3時) (
レス) @page50 id: 96e86ff224 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - 下書きの公開楽しみです😊✨ (2021年11月13日 18時) (レス) id: e790979a11 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - お父さんがめんさん、お兄ちゃんが亜嵐か、裕太かがいいです (2021年11月2日 12時) (レス) @page50 id: 9560844fb8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 涼太くんがいいです(*^-^*)新作楽しみにしてます(*^-^*) (2021年10月31日 3時) (レス) @page50 id: e43e150c6b (このIDを非表示/違反報告)
さらん - あらんくんがいいです (2021年10月29日 11時) (レス) @page48 id: d9f6645eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jdhchebbdn | 作成日時：2021年8月7日 21時
