常連さんのツイッター事情【浦島坂田船】 (ページ19)

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ツイート１６ページ19

「……え、あ、それで私のツイッターアカウント探してたんですか」

四人で囲んでいたテーブルに私も加わって、とりあえず説明してもらったいきさつにたどたどしく声をあげる。

今まで画面ごしの遠い存在だった彼ら、浦島坂田船が今私と同じ空間にいることはもちろん、そんな彼らが私なんかのツイッターアカウントを競争するように探していたなんてそんなことあっていいのだろうか。

(……ヤバい、ニヤける)

いいのだろうか、なんて思いながらもうれしいというこの感情があるのは確かだった。

「そーやねん。そんでうらさんたちがうおぉ！って必死に探しとるのを俺はあたたかく見守っててん」

「どこがあたたかくだよ。だったらアカウント名くらいちゃんと言えっての」

「だって聞かれんかったもん」「ぁあ？」なんて、さっきもそうだったけど説明にちょくちょく私情をはさんでくるさかたんと、その度にツッコミを入れてくるうらたさんはまさに#うらさかそのもので。

……あぁ、いやされます……！

ってダメダメ。ニヤけをおさえろ私、また変な人扱いされたらどうする！

それはダメ、ダメ絶対！とブルブルと首を横にふれば隣に座っていた志麻くんに「ぅおっ……いきなりどうしたAちゃん」と言われてしまった。

あっまた変な人扱いされる……！？なんて不安に駆られたのもつかの間、今度はすぐにその何かがわかる違和感に襲われ、「ん？」と気づけばその言葉を発していた。

「……あれ、あの……。私、みなさんに名前教えましたっけ」

……。

あれっ沈黙……？ここにきてまさかの沈黙……！？

さっき部屋に入ってきたときもそうだったけど、私場の空気を凍てつかせる才能でもあるのかな！？あれ、なんか泣きたくなってきた。

そういえば昔から私は……と回想に入りそうになった私を止めたのは、ふいにふっと笑い声をもらしたセンラさんの声だった。

「君のことならなーんでも知っとるんよ？高校生なるまで卵のカラはゆでたまごにしたら溶けちゃう思ってたAちゃん？」