常連さんのツイッター事情【浦島坂田船】

ツイート１５ ページ18

(四枚とも顔にはってあるとかやまだぬきちゃん不憫……いや、でもそのまま部屋の定位置に戻した私も私か)


だってあのやまだぬき人形ときどき顔がこわく見えるから。

あの素晴らしい絵師様、月森フユカさんが描いているめちゃくちゃキュートなやまだぬきちゃんを完璧に三次元化させるのは難しいことだと思うけど、なんかね、付箋はずしたら「なんで顔にはったの……」って呪われる気がするんだよね。(私がはったわけではないけど)

まぁそんなやまだぬき人形ではあるけど、友人からの貰い物でもあるし、ツアーに一度も参戦したことがないしがない会社員の私が唯一持っている浦島坂田船グッズなんだから、愛着はけっこう持ってるし、これからも大切にしていくつもり。

たぶん、あの顔ももう少ししたらかわいく見えてくるはず！


まぁたぶん……と苦笑いをちょいともらして私はなんの警戒もしないままいつものようにその扉を開けた。


「っ見つけたぁあっっ！！これやろ絶対！『黒川文具店のcrew』！！」

「っ、……え？」

「はい？」


……扉を開ければ、スマホを手に私のツイッターの名前を高らかに宣言したセンラさん、同じくスマホをいじっていたらしいうらたさん、志麻くん、そして一人ニコニコ(いや、ニヤニヤの方が正しい？)していたさかたん、と全く状況が理解できない四人と目が合った。


「……」


え、待ってつらい場違い感がすごい、てゆうかノックするべきだったろ私ぃい！！



「……えー……と」

「Aちゃん」


四人の目線にたえきれずスラァと泳がせていた目を一瞬の沈黙をいとも簡単に破ったさかたんに向ける。

何か違和感を感じるような、でもそれが何なのかわからないまま私はさかたんの言葉を聞き入れることにした。



「とりあえず座ろ！ね」

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