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八話 ページ10

Aが「お邪魔します」と入ってきて早三分。

気まずいな…

「茶、入れてくるんでさァ…」

「あ、大丈夫だよ」

俺の言葉を遮るようにAは断る。

「兄ちゃん、そういうところ、変わったよ。」

Aが口を開く。

沈黙を終わらせようとしたのか、思っていたことをただ言ったのか。

…どちらにしろ、それは意味深い言葉だった。

「…どうしてだィ?」

口からやっと出た聞き返しの言葉。

Aは動じることなく笑った。

「だって、兄ちゃんはそんなに無理な優しさで…_それこそ、ありきたりなことで人を喜ばせようとしなかったはずだよ。」

思わず、顔を上げて動じてしまう。

「…兄ちゃんが自分の変わったところに気が付かないのはわかるよ。私も、そう。」

Aは足を崩す。

「兄ちゃんは、人に優しくするのが苦手なんだよ。私の知っている、兄ちゃんは。」

「…A」

「だから兄ちゃんは、自分のできる、兄ちゃんの知ってることで人を喜ばせるの。」

Aはにこりと笑った。

「私はずっと覚えてるよ。兄ちゃんが私に初めて見せてくれた優しさ。私の知ってる兄ちゃんの、その不器用な優しさ」

Aの目は真っ直ぐこちらを向いていた。

「覚えてる?」

「…覚えてまさァ」

しかしその目は確実に"俺の知っている"Aの無邪気な目では無かった。

「話してよ。聞きたいよ、兄ちゃんがどう思ってたのか」

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てんりゅう(プロフ) - クリスタルさん» 久しぶりーっ!そして完結ありがと! (2014年11月30日 11時) (レス) id: f8b02edc6f (このIDを非表示/違反報告)
クリスタル(プロフ) - 久しぶりーっ! そして、完結おめでと! (2014年11月30日 9時) (携帯から) (レス) id: 5ffb5e0fdb (このIDを非表示/違反報告)
闇風ヤク@アニオタ重症(プロフ) - てんりゅうさん» わあお!凄いね!! (2014年11月27日 21時) (レス) id: a55c4f8740 (このIDを非表示/違反報告)
てんりゅう(プロフ) - 闇風ヤク@アニオタ重症さん» ありがとう!よし、あと少しで完結!新作作りてー (2014年11月27日 21時) (レス) id: f8b02edc6f (このIDを非表示/違反報告)
闇風ヤク@アニオタ重症(プロフ) - てんりゅうさん» そうか!?大袈裟!てんりゅうも可愛いかった! (2014年11月21日 21時) (レス) id: a55c4f8740 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てんりゅう | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年11月2日 20時

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