俺は彼女を溺愛中。【紫】

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『なーくん！！終わった終わったった！！！』









持っていたシャーペンを机に叩きつけた

カツン、とそれが落ちた音がするけどいいや！



「遅い」

『ごめんなさい』

「俺何分待ったと思ってるの？」

『わかんない！』

「バカだね」

『いいよもうバカだから』

「バカ」

『(くぅ…！)』




言われなれてる、慣れてるけど

やっぱり悔しいよねやっぱりさ、バカとか





あーあ、絶対私バカじゃないと思う





「こっち」

『ん？』

「こっち、来いってこと」

『ああ、うん』



なーくんは口数が少ないと思う

某アニメのあの人よりすくないんじゃ…

こっちだけじゃわからないよ。


そばに行き、少し離れて隣に座った

足は伸ばさず体育座りだ




『？何見てるの？』

「雑誌」

『あ、バレー載ってる！』

「そりゃあね」

『見たい見たい』





スポーツ雑誌

いろんなスポーツのことが書いてある

その中で開かれてるのはバレーのページ




「最近バレーどうなの」

『うーん。まぁ普通だね』

「もうすぐ引退でしょ。受験生」

『受験生です』



言われた通り私は次の大会で引退


部活も終わり







だから部活も最近力が入って来てると思う

顧問の先生がメニューを増やしてきた





『早いね3年間って』

「そんなもんだよ」

『もっとやりたかった』

「高校でもやればいいじゃん」

『そっか！』

「受かればの話ね」

『あー』







受験。





私がもっとバレー上手かったら

スポーツ推薦で強い高校に行けたのに






『そういえばさ、苺宮バレー部のセッターって誰さん？』

「…無理」

『え？無理？』

「ほんと無理」

『何が？！』







なーくん主語がないからわからないよ

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