Review.6 ページ6
『私のおばあちゃん、演劇が大好きで、毎週のように色んな劇団の公演を見てたんだ。それで、私もいつかあの舞台に立っておばあちゃんを笑顔にしたいなって思ったのが始まり
10歳の時に劇団に入って、放課後は友達とも遊ばず無中で演技の練習をしてた
ある時ね、友達に何してるのかって聞かれたの
劇団に所属してて、稽古とか自主練って言ったらね、“「演劇?ダサーい!」”って言われたの
小さい私にはその言葉はすっごく傷ついて、それからは演技に関してのことは誰にも言わなくなった
人の目を気にして生活するのは辛い
同級生の女の子の話はそんなに面白くないし、話を合わせるのもバカバカしくなって中3の時は特に孤立してたんだ
そんな時だよ』
大きい瞳が俺の目と合う
『同じものを感じたんだ、茅ヶ崎に。日を重ねるごとに演じてるんだなぁって感じてた。
私は出来るだけ嘘はつきたくない。けど、そうするしか方法がない時もある。
でも、ずっとってのはキツいじゃん?
少しでも力になれればって思ったの』
茅ヶ崎「だから今まで、俺ばっかりに付きまとってたの?」
『そーゆーこと』
すっごい自信満々な顔をする仁坂
茅ヶ崎「ぷっ…あははは!」
『なんで?!笑うポイントあった?!』
茅ヶ崎「あまりに真面目な話だったから…」
『何よー!…まぁでも、そっちの素の笑顔の方が何倍もいいと思うよ(ニッ』
茅ヶ崎「…ありがとう(ボソッ」
『ん?なんか言った?』
茅ヶ崎「なんでもなーい」
『これからはお互いに隠し事は無しにしよ!あと、私の前ではイケメン爽やか王子様演じないでよ、気持ち悪い』
茅ヶ崎「なんだソレ。ちなみに仁坂は高嶺の花って言われてるよ」
『マジか。でも私は他の人とあんま会話しないだけで、あんたみたいに猫は被ってないから』
To be continued…
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作者名:梨菜 | 作成日時:2019年3月22日 23時