【あんスタ】あんずちゃんを超えられない。

37話 ページ40

｢あー...今日は俺達だけでレッスンするよ！｣





あれ






｢お前も忙しいだろ？今日はプロデュースいいからさ、休めよ｣







あれ...









初めて...放課後にプロデュースがない日が出来た。


原因は分かっている。

私がプロデュースした2つのユニット...

そのユニットの名前はもうないから。




消えてしまったから...。




どうしよう。

私はプロデューサーなのに...アイドルを減らしてしまっている。


私はプロデューサー。



アイドルをもっと輝かせないといけないはずなのに。




そんなこんなで...とある日、生徒会室に呼び出された。



そこで知らされたのは...A1のドリフェスの企画をして欲しいと。




生徒会長は私の事を心配してくれているみたいでこうして活躍の機会を与えてくれた





｢...ありがとうございます！




このチャンス...無駄にしません！



絶対にーー！｣




その日から企画を考えたり...ステージの構成や衣装を作って...


あとはそのドリフェスに出場するユニットのプロデュースを満遍なくやった。



私が企画したドリフェスは勝ち上がり式。



トーナメント形式にしてみた。


トーナメントは各ユニットのリーダーにくじを引いてもらい決めた。







ーfineは、1回戦目は欠場。



シードだ。




あっという間にドリフェス当日になった。







私が直前の準備としてステージで照明の調節などをしていると足音が聞こえた。






私が振り返るとー




｢やあ、Aちゃん。今日のドリフェスは君が企画してくれたんだってね。｣





｢...そう、ですよ。｣





天祥院英智...。





この人は何を考えているのがわからないから苦手だ。


天祥院英智は私に近づき、こう言った。



｢もしも今日のドリフェス...成功したらどうなると思う？｣



成功したら？それはもちろん...今までのことがなかったようにみんなが私を頼ってくれて...


｢...うんうん。なんとなく分かるよ。考えていること。



じゃあ...失敗したらどうする？｣






｢......私はもう、失敗しないから、それについて考える必要は無い...。｣







私には成功の道しか見えないはずなのだから。

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