#１６９ ページ22
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よく見ると、オーディションを見に来ていた北ちゃん、壱馬、リサさんも駆けつけてくれていた。
北「よかったぁ … 先輩に何かあったら俺どうしようかと … 」
壱「ホント、よかったっす」
リ「 … 気分はもう大丈夫？」
『はい … 何とか … 』
じわじわと思い出していく記憶。
そうだ、私たち …
『ごめん、なさい … っ』
さっきの光景を思い出すと、涙が溢れてきて止まらない。
ここまで応援してくれた人たちに、どんな顔を会えばいいのかわからない。
顔を隠すように両手で覆い、必死に声を押さえながら静かに涙を流す。
涼「Aのせいじゃないよ … 」
顔にかかる前髪をサッと避けて、覆っていた手を解いてく涼太くん。
『じゃあ、なんで … 』
理由をすでに知っているのか、4人は黙り込んで顔を見会えわせた。
リ「誰も悪くない … これだけは忘れないで」
罰の悪そうな4人の中で、リサさんが率先して状況を説明してくれた。
リ「単刀直入に言うと、これが大人の最低最悪な嫌がらせなんだよ」
『嫌がらせ … ？』
深いため息をついて、少し苛立っているのか髪をかき上げるリサさん表情が怖くなった。
リ「事務所を辞めるPIERROTへの見せしめというか … ？とにかく、事務所の圧力でAGEHAは落とされた … 」
じゃあ、それって …
身体を起こしても部屋を見渡して見ても、玲於の姿が見えない。
『玲於って … ？』
北「佐野先輩 … これに気付いた瞬間ステージ上でキレて … 」
壱「PIERROTの3人で今、事務所のお偉いさんに喧嘩売りにいってます」
どうしよう、玲於が。
玲於の笑顔がまたなくなっちゃう。
『行かなくちゃっ』
涼「Aはダメっ！まだ身体が … っ」
リ「大丈夫だって、龍友も一緒にいるからっ」
ベッドから降りようとする私を涼太くんとリサさんに止められてしまい、この行き場のない感情はどうしろっていうの？
『やだよ … こんなの … っ』
シーツをギュッと音が出るまで握り締め、ぽたぽたと白いシーツに涙のシミが広がっていく。
涼太くんが優しく抱きしめて、「ごめんね」と何度も何度も謝ってくれる。
リサさんが言った通り、誰も悪くないのはわかってる。
だけど …
今はこの言葉しか出てこないの。
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
