#１２ ページ12
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そこからの涼太くんの行動は早かった。
日本にいる間にと、私の両親に挨拶をして、わざわざ事務所にまで挨拶に来てくれて。
私たちの婚約は誰も止めることなく、正式に認められたような感じがしていた。
でも、大きな問題が一つだけ残っている。
直「ご両親には報告されたんですか … ？」
涼「いや、まだ … 」
涼太くんの家にお邪魔して、直己さんの紅茶を飲みながら過ごすあの日の午後。
口元前持って行ったカップに口を付けずに、ソーサーで戻した涼太くん。
『一番、そこが怖いんですよね … 』
涼「最難関は、やっぱりあの2人なんだよね … 」
今回、先に帰国している涼太くんのご両親。
ご夫婦での演奏会を全国回っているので、彼自身まだ顔を合わせてはいない。
だからこそ、そわそわして余計に気持ちをが落ち着かないのかもしてない。
直「大丈夫ですよ、話が分からない方ではありませんので」
直己さんはそんなこと言ってくれるけど、不安なのは彼だけじゃない。
私自身も、不安でしょうがないことがある。
�猜甸鶚�Aになるってことは、私は彼の家にお嫁さんに行くということ。
つまり … あの�猜甸鷁鉢瓩琉谿�になることになる。
小さいことから音楽の英才教育を受けて、英語はペラペラ、人並み以上に大人の世界のマナーを身に着けている涼太くんのお嫁さんになるとは、とんでもないことなんだと最近思い始めて …
ごく一般的な家庭で生まれて、特に目立つような経歴も持っていなかった私に、彼のお嫁さんが務まるのか。
『はぁ … 』
考えれば考えるほど、ため息しか出てこない。
直己さんがご両親のスケジュール的に、今週末こっちに帰ってくると教えてくれた。
『でも、私その日はリハーサルで … 』
涼「夜は空いてる？」
『うん … 一応 … 』
きっと亜嵐が「ご飯行こう」って言ってくるけど、今はそれどころじゃない。
いち早くリハーサルを終えて、ご両親への挨拶に向けて準備しなければ …
と、毎日考えているうちに当日になってしまった。
しかも、ご挨拶の会場は有名ホテルのレストラン。
ドレスコードもあって、私の身の丈には全然合ってないようなところ。
『もうっ！！どうすんのよ！！』
一人レッスン室の端でバタバタと暴れてると、3人が口を開けてこっちを見ているのに気付かなかった。
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夜天(プロフ) - こじゃるさん» ありがとうございます(^ω^) (2020年2月26日 17時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新頑張ってください。 (2020年2月25日 22時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» お待たせしてしまって申し訳ございませんでした...これからもどうかよろしくお願いします！！！ (2020年2月18日 14時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 更新待ってました。ありがとうござます！ (2020年2月17日 21時) (レス) id: 2442b06a12 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 華凜さん» コメントありがとうございます！玲於ちゃんのお話は色々考えているので、投稿するまで待って頂ければ幸いです。 (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年10月18日 14時
