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今日最初の衣装に袖を通す。
それはAが新曲をイメージしてデザインしてくれた衣装。
緑のジャケットの襟と袖の部分には白いファー。
黄色いシャツに下は赤チェックのパンツ。
前にちょっと話をしただけだったのに、こんな曲にぴったりな衣装を作ってくれた最高な俺のデザイナーさん。
舞台袖まで行くと会場の熱気がここまで伝わってきて、背筋がしゃんとする感覚になる。
「本番でーす！！」とどこからか声が聞こえて、会場の明かりが消え、歓声が一気に響き渡る。
ここまで沢山の人たちと作り上げてきたこのライブ。
たった一日、1回きりのものだとしても全てを出し切ってまたここに帰ってきたらスタッフのみんなと笑い合いたい。
ぽんと背中を押されて振り向くと、マネージャーが「早く行きなさい」と急かしてきた。
それに促され、コツンコツンと靴を鳴らしながらステージを歩き出す。
センターに置かれた俺の赤いギターを肩にかけて、思いっきり音をかき鳴らす。
ばっと明るくなった会場は満員御礼。
俺を見て泣き出す子や、隣と子と手を繋いで飛び跳ねる子、会場をぐるっと見渡してみる。
関係者席のところに座ってる6人を見つけると、それに気付いたみんなが手を振ってる。
恥ずかしいからあんまり見て欲しくないんだけどな。
スタンドマイクに手を添えて、思いっきり叫ぶ。
「行くぞ！！！！」
俺の掛け声と共にドラムがスティックを叩きカウントを取り、初披露の�爛瓮蝓璽�リスマス�瓩鯀佞濃呂瓩襦�
届くように、聞こえるように。
一生懸命、音を紡ぐ。
Aはどこの誰よりも一番の特等席で見てるんだと思う。
「最後に一言�爛瓮蝓璽�リスマス�瓠�！！」
曲が終わると観客のボルテージも最好調に達して、そのまま2曲目に入る。
ライブって楽しいんだよ。
会場のみんなと一つになれる。
もちろんそれはお客さんもスタッフもそうだし、あそこで見てるあいつらだってそう。
そして、目に見えない人だって。
順調にライブは進んでいき、気付いたら最後までセットリストが進んでいた。
舞台袖に戻った途端、会場が｢アンコール｣と声が一つになっていて。
タオルで顔を拭きながらここの偉い人にある話を俺は持ち出す。
「あの、ご相談したいことが … 」
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夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
