#１５１ -SHO side- ページ21
.
和が芸能人やってるのをこんな間近で見たのは初めてかも知れない。
いつも何かイベントがあっても「くんな」「もう完売」とか言ってはぐらかされてたのに、今回はあっさり6人分の席を用意してくれた。
「アンコール」と声が一つになる中、ちょっと俺の中で気になることが。
「真実ちゃん、ガチ過ぎない … ？」
真実「そ、そんなことないです！普通です！！」
初ご対面でこんな事いうのはアレだけど両手にペンライト、今回のライブTシャツを着てライブタオルを首にかけててガチすぎる。
智「んなの買わなくても和に言えばくれんのに」
真実「ばか！！お金で買うから意味があるの！！それに、こないだだってお店にサイン置いてってくれて … それだけで嬉しかったのに、ライブにまで招待してくれて … 」
智「はいはい、分かったから泣くなって」
と、こっちはこんな感じ。
で、本当に問題なのはもう一つのカップルさん。
「お前達はなんで俺たちにも報告しなかった、あ？」
潤「いや、そんな怒らなくても … 」
ライブ直前に妊娠と結婚のことを聞かされた俺たちは衝撃のあまり大声を出してしまい、和より前に注目の視線を浴びることになった。
芽衣「遅くなってごめんなさい … いつもお世話になってるのに … 」
「芽衣ちゃんは悪くない、問題は潤だ」
潤「だから悪かったって言ってんじゃんっ、そろそろ許してよ」
「お説教はライブのあとでさせて頂きます」
カップル2組の中、雅紀と俺はいつも通り一人。
一番Aに縛られたままなのもきっと俺たちだけ。
潤も結婚、智くんは可愛い彼女を見つけて幸せそう。
和も今日のライブを見たら、吹っ切れたのがよく伝わってきた。
隣で「アンコール、アンコール」と手を叩いてる雅紀の肩をバシンっと叩く。
雅「いっ！？な、何すんの！？」
「雅紀」
雅「な、何 … 」
「早く幸せになれよ」
キョトンとした表情で固まってたが、それはすぐに笑顔に変わり、俺と同じように肩を思い切り叩かれた。
雅「翔くんも早く幸せになんなよ」
「いてーよ、ばか」
会場の証明が暗くなり、ステージを照らし出す。
1人で出てきた和に俺は無意識に「かっけー」と呟いていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 489人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
