#１４５ ページ15
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次に向かったのはやっぱりここ。
��CLOSE�瓩判颪�れた看板が扉にかけてあったが気にせずに中に入る。
客席のテーブルでうたた寝してる芽衣ちゃんの肩にはずれ落ちた毛布をかけていた。
それをちゃんとかけ直してやろうと手を伸ばすと、奥からおっかない人が飛び出してきて。
潤「人の嫁に何してんだよ」
「そっくりそのまま昔の潤にも返してあげる」
潤「あれはあれだよ … 若気の至り？」
「そんな安い言葉で解決しようとしないでください」
俺の居なかった時、こいつのしたことが未だに許せてない。
けど今更解決しようとは思わないし、起きてしまったことは変わらないから。
可愛い彼女の前で争うのも嫌だし。
あれ … さっきこの人なんて言った … ？
潤の言葉に違和感を覚えた。
「… 今はあなた嫁って言った … ？」
やばいって表情に一瞬で変わり、その場から逃げようとしたので腕を伸ばして肩を掴んだ。
「その話、詳しく」
気持ち悪いぐらいの笑顔で彼に笑いかけると、苦笑いで返してくる。
芽衣「 … な、に … うるさいな … 」
むくっと身体を起こして寝ぼけ眼で俺たちを見て欠伸をする。
潤「わ、わりぃ … 」
「こいつが素直に話してくれないか … ら … 」
今度は彼女の異変に気付いた。
どこからどう見ても、夏に会った時より明らかにお腹が大きくなっていた。
「 … 順調そうだね」
芽衣「お陰様で」
聞けば来年の春には生まれるみたいで、こっちにも幸せオーラを溢れさせている。
潤「お前、知ってたの … ？」
「Aがいた時から知ってましたけど？」
芽衣ちゃんもそれに頷き、潤は自分の知らない間に話されてたのが悔しそう。
「でも、結婚したのは知らなかったんですけど」
婚姻届けはまだ提出していはいないらしく、潤が口走ったことで婚約したことが俺にだけバレたらしい。
こんなの隠すことじゃないのに。
「結婚、おめでとう … 」
素直にそう告げると2人は顔を見合わせ、潤が彼女の肩を抱き寄せて口を開く。
潤「この度、俺と芽衣は新しい命を授かりました。そして、俺は彼女を妻としてこれから支えていきたいと思います」
さっきまで笑ってたとは思えない真剣な眼差しで真っ直ぐ俺を見つめる。
そっか …
俺たちの出来なかったことを一つ成し遂げたんだね、2人は。
「Aもきっと喜んでるよ」
彼女の名前を言った瞬間、芽衣ちゃんの表情が曇りお腹を優しく撫でる。
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夜天(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、虹きみを読んで頂きありがとうございました！ (2020年1月6日 19時) (
レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - meiさん» コメントありがとうございます！顔面をそんなにして頂いたなんて…ありがとうございます！ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 久しぶりに沢山泣きました。こんな感動する小説を書いてくださりありがとうございました (2019年12月14日 4時) (レス) id: cd190f001a (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 泣きすぎて顔面とんでもないことになってしまいましたw感動しました！ありがとうございました！ (2019年11月25日 15時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - PEANUTSさん» コメントありがとうございます！その言葉が何よりの励みです！ありがとうございます (2019年5月29日 18時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年5月19日 22時
