#８５ ページ39
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和くんの腕の中でギュッと唇を噛み締める。
ここで泣いたらきっとみんなが馬鹿にする。
それに和くんが …
和「泣き虫」
ほら、言った。
『泣いてないもん』
和「えー、それはどうかなぁ。目がウサギみたいに真っ赤なんですけどぉ？」
私は悔しくて顔を覗き込んできた彼の唇を塞いだ。
周りから「おー」と拍手が上がり、急に恥ずかしくなって和くんのことを突き飛ばす。
和「自分からキスしといてそりゃないでしょ」
『和くんが … うるさいから … っ』
雅「今のが誓いのキス？」
翔「んで、お前はいつもタイミング悪いんだよっ」
翔ちゃんが雅紀の頭を掴んでグリグリしてるのを見たら、なんか笑えてきて。
『今の、誓いのキスにしちゃう？』
冗談で雅紀の言ったことに乗ったふりをして和くんを見ると「やーだ」と口の動きだけで言われた。
和「智くーん、お願ーい」
「ん」と小さく返事し、少し高くなった台の真ん中に立つ智くん。
和くんに手を引かれ、智くんの前に立たされ。
『な、なに？』
和「んじゃ、お願いします」
みんな私たちの方に注目して、今から何が始まるのか何となく察した。
智「めんどくさいから最初の方ははしょるよ」
和「わかったから。笑」
軽く咳払いした智くんが語り始める。
智「和也さん、あなたはこの女性を健康な時も病める時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか？」
和「はい、誓います」
私のことを真剣に見つめ、その瞳の奥にある優しさが伝わってくる。
智「Aさん、あなたはこの女性を健康な時も病める時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか？」
『 … はい、誓います』
智「あなた方は自分自身をお互いに捧げますか？」
和くんが小さく頷き、私もそれに応えて小さく頷く。
「『はい、捧げます』」
完璧な智の牧師ぶりが何かおかしくて笑いそうになる。
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夜天(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます。和くんもきっと喜んでると思います！！ (2019年4月18日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年4月18日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 郁奈さん» 前の虹きみは［新説］が完結し次第削除予定なので、公開できません。なのでパスワードをお教えすることもできません…申し訳ございません。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - この前の小説のパスワードってなんですか？ (2019年4月13日 10時) (レス) id: b43b95d3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年4月12日 22時
