#７３ -KAZUNARI side- ページ27
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また来てしまった。
Aの家に。
でも、どうしてもこれだけはAと会う前にやり遂げなきゃいけない。
スーツをきっちり着て、折菓子もちゃんと持ってきた。
今にも口から出てきそうな俺の心臓。
緊張しすぎ吐きそ …
チャイムを鳴らすとAが起きちゃうかもしれないから、玄関を軽くノックした。
すると、待ってましたとばかりに中からパタパタとスリッパを鳴らしてくる足音が。
母「いらっしゃい」
「夜分遅くすみません」
母「いいのよ、和也くん忙しいんだから」
家の中に入ると、ふわっと懐かしい香りが鼻をくすぐる。
リビングに通されると、ソファーに座ることを促され、俺は軽くお辞儀をしてからそこに座った。
母「Aはもう寝てるわ」
「そうですか」
母「寝てる時間を見計らって来てるのに、何か残念そうね」
返す言葉が無くて視線を伏せる。
母「それで、今日はどうしたの」
心臓が跳ね上がり、ドッと汗が出てきた。
そうだよ、こんなんじゃどうにもならない。
「大切なお話を … しにきました」
震える唇で絞り出した言葉。
伏せた顔を上げずに話し始めるとおばさんが笑い始めた。
母「緊張し過ぎ。もっとリラックスして。笑」
俺も釣られて笑ってしまい、顔を上げて「改めて … 」と深呼吸をして覚悟を決める。
「Aと結婚させてください」
シンプルに、単刀直入に。
ごちゃごちゃ言うより、これが俺の誠意だとちゃんと伝わるように。
驚きをせず、俺のことをじっと軽く微笑みながらおばさんは見ていた。
「今はまだ駆け出しで、苦労させてしまうかもしれないけど … 俺はAとそれも乗り越えて、幸せにしてやりたいと思ってます」
こんな俺を許してください。
「だから … お願いします！！」
Aと一緒になることを許してください。
母「やっぱりね、そうだと思った」
「え … ？」
母「そんな格好して、折菓子まで持ってきたらそれしかないでしょ」
「た、確かにそうですよね」
おばさんも気を張ってたのか、肩の力を抜いて目を伏せてため息をつく。
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夜天(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます。和くんもきっと喜んでると思います！！ (2019年4月18日 7時) (
レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年4月18日 0時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 郁奈さん» 前の虹きみは［新説］が完結し次第削除予定なので、公開できません。なのでパスワードをお教えすることもできません…申し訳ございません。 (2019年4月13日 11時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
郁奈(プロフ) - この前の小説のパスワードってなんですか？ (2019年4月13日 10時) (レス) id: b43b95d3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年4月12日 22時
