#11 -REO side- ページ11
.
日もすっかり暮れたスタジオ前で、俺の怒号が響き渡る。
玲「お前らふざけんじゃねぇよ!!!」
変なことを叫んだのは亜嵐くん。
それに腹抱えて笑ってんのが隼。
いま、マジで笑い事じゃないんだよ。
明日アイツにどんな顔して会えばいいわけ?
亜「だって好きなんでしょ?電話越しの彼女のこと」
玲「だとしても今はいいってこないだ言ったよな?」
隼「今はいいってことはいつかは告白するつもりだったんでしょ?」
そうだとしても、俺はちゃんと自分の口でAに伝えたかった …
いろんな気持ちがごちゃ混ぜになってきて、さっさとこの場から逃げたい。
コイツらの顔もしばらく見たくねぇ。
亜「逃げんのは、かっこ悪いよ」
玲「は?お前が言わなけりゃこんなことにならなかったんだけど」
亜「だーかーらー、軽く受け流せるのがカッコイイんじゃないの?ってこと」
ほんっっと言ってることが滅茶苦茶。
亜「これで彼女はちょっと玲於のこと意識し出すかも知れない。そんでいい方に転ぶか悪い方に転ぶかは玲於次第」
何楽しそうに話してんの、コイツ。
玲「あのさ、ぶん殴ってもいい?」
隼「あっ、玲於ちょ … っ!!」
隼が止めに入っても無駄。
その前に俺の右ストレートが亜嵐くんの頬に入っていた。
亜「ってぇ … 本気に殴んなよ、口ん中切れたんだけど」
その一言にまた腹立って、2発目腹にキメてやろうかと思ったけど騒ぎになられると困るから抑えた。
隼「そんなムキになんなくても … 」
玲「俺は、今のAとの距離感がいっっちばん心地よかった。なのに、こんなんで崩されたら腹立つに決まってんじゃん」
おそろいで持ってた担当楽器のキーホルダー。
名前も入ってて結成した時にみんなで作った思い出の物。
ギターケースに付けてたそれを取って亜嵐くんに投げつけた。
玲「PIERROT、辞めてやるよ俺」
それだけ言い捨ててその場を後にした。
隼が途中まで説得しについてきたけど、全部無視してたから居なくなった。
それだけ俺を怒らせたってこと。
お前は理解してんの?
PIERROTが波に乗ってる今、俺が抜けて干されればいいよ。
ざまーみろ。
.
299人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜天(プロフ) - 美心さん» 亜嵐くんの誕生日ですか!?羨ましい(泣)移行先でもよろしくお願いします! (2018年11月10日 9時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
美心(プロフ) - 私は8月4日に参戦して来ました!更新頑張ってください! (2018年11月9日 22時) (レス) id: 3a297c68b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - 佐野玲於の名無しのfanさん» ありがとうございます!まだまだ最後を迎えるのは先なので最後までどうかお付き合いください! (2018年10月16日 7時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
佐野玲於の名無しのfan(プロフ) - オチが気になる〜!!読み終わったとき心臓がキュンキュンします!続き頑張ってください! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 24c1463825 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - あゆんさん» ありがとうございます!これからもきゅうってさせちゃいます!! (2018年9月30日 6時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜天 | 作成日時:2018年9月10日 23時