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遥輝から話を聞いて、正直驚いた。
それと同時に何で俺には言わんのやろうって。

まあ素直に話すタイプじゃないことぐらいは
分かってるけど。




家に帰ると、Aはまだソファでテレビを見てて。

隣に腰を下ろした。





「おかえり、?」


いつもなら風呂に直行する俺だから
不思議に顔を見つめてくる。



『なあ、』

「ん?」

『風呂入ろ』

「は、え?」




びっくりするのも不思議ではない。
今まで一緒にお風呂に入ったことは一度もないから。


旅行に行って入る機会はあったけど
やっぱ恥ずかしさはどこかにあって。



裸のお付き合いってやつ?
なんとなく、お風呂だったら素直に話せる気がして。




「私入ったんだけど」

『知ってる。いいやん、』

「いいやんの意味がイマイチわかんないけど」




立ち上がり、手を差し伸べると
意外にも素直に手を握り返してくる。


って、二人で脱衣所に来たけど…。



『先入るわ』

「はい、そうしてください」



照れてるAをみるのはやっぱり飽きない。




向き合って入るのも、何か違う気がして。
湯船に入って来たAを引き寄せた。



「…どうしたの?」

『んー…』



透き通るような肌に今すぐにでも襲ってしまいそうな
理性を抑えながら、Aの肩に顎を置く。



「野球うまくいかない?」

『…いや、違う』



あ、と何かを察したA。



「…遥くんから聞いた?」

『うん、言わんといてって言われたけどって、』

「ちゃんと卓ちゃんにも言おうと思ってたんだけどね。」




不安はあった、

そう小さく呟いて俯いた。




『A』

「ん、」

『別に子供ができんくても、Aのこと嫌いになったりせん、』




わかって欲しかった。

幸せを二人で分かち合うこともそうだけど
辛いことも分かち合いたい。



一人で生きているわけじゃないから。

Aの一生を幸せにすると誓ったから。








「…たく、ちゃん」


ボロボロと泣きだすAと向き合い、抱きしめる。









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はる(プロフ) - Riさん» ありがとうございます(;_;)更新遅くなりましたがまた読んでいただけると幸いです^ ^ (2018年4月30日 2時) (レス) id: 95c4c28400 (このIDを非表示/違反報告)
Ri - はじめまして!始めのシリーズから読みました。この作品大好きです。更新楽しみにしています! (2018年4月13日 0時) (レス) id: 8465ea94ee (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - みかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(TT)なかなか更新できなくてすいません…。近々更新できるように作成中です! (2017年12月16日 6時) (レス) id: 95c4c28400 (このIDを非表示/違反報告)
みか - こんなかわいいお話たまらんです!!!!更新楽しみにしています! (2017年12月15日 22時) (レス) id: 6c748f5ff5 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - はるさん» 続きが気になってもう一回はじめから読み返しちゃいました!ww 更新応援してます^^ (2017年10月14日 2時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作成日時:2017年9月29日 1時

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