涙 ページ10
足の激痛と水でびしょびしょになった不快さに耐えて、ずっと座り込んでいると、3時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。
流石に今は教室に戻りたくない。
そう思った途端、涙が溢れて止まらなくなった。
なんでシルクと仲良いだけでこんな目に遭わないといけないの。
シルクを避けるなんて出来ない。
私はちゃんと、シルクは本当はいい奴だって事を知ってる。
いじわるばかりしてくるけど、根は本当に優しい奴。
そんなシルクを避けるなんて出来ないよ。
辛すぎる。
私、どうしたらいいんだろう。
その時だった。
ガラッ
シ「A!!」
あ「シルク・・・」
こんな姿、シルクには見られたくなかった。
シ「なんだよこれ。誰にやられたんだよ!?」
あ「・・・私。」
シ「は?」
あ「間違えて転んじゃって花瓶が倒れたの。」
シ「嘘つけよ。こんな所、誰かに呼び出しとかされないと来ないだろ。しかもお前泣いてるし。」
あ「泣いてなんかないしっ。」
シ「素直になれよ。可愛くないなぁ。そうやって何でも自分1人で解決しようとするところがお前の悪いところ。少しは頼れよ。」
あ「別にそんなんじゃ・・・」
シルクには、全部分かるんだ。
また涙が溢れ出す。
シ「・・・泣くなよ。俺、そんなに頼りないか?」
あ「・・・違うっ・・・!」
正直、何の涙なのか自分でもわからない。
でも溢れ出した涙は止まらない。
そんな私を、シルクはぎゅっと抱きしめてくれた。
心臓が大きく飛び跳ねる。
あ「馬鹿っ・・・シルクまで濡れちゃう・・・」
シ「俺は別にいい。」
あ「何でこんなことするの・・・」
シ「分かんね。俺がこうしたいだけ。」
あ「何それ・・・」
これ以上好きにさせないでよ。
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さくら - コメ2回目です!私アバンティーズ見たことなくって、見てみたらめっさハマりましたぉ♪ (2017年5月10日 23時) (レス) id: a226722547 (このIDを非表示/違反報告)
大木(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年5月5日 23時) (レス) id: 306262a905 (このIDを非表示/違反報告)
大木(プロフ) - るるるさん» ご理解ありがとうございます(´;ω;`) (2017年5月5日 23時) (レス) id: 306262a905 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 私はFischer'sのシルクロードが物凄く大好きで内容も凄くキュンキュンしました!早く次のが見たいので、更新楽しみに待ってます!これからも頑張って下さい!(≧∇≦*)(長文失礼します) (2017年5月5日 23時) (レス) id: a226722547 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - 大木さん» 分かりました!!楽しみに待ってますね!頑張ってください!! (2017年4月28日 23時) (レス) id: 322c105072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大木 | 作成日時:2017年3月19日 2時