ず る い よ 【Fischer'sシルクロード】

LINE ページ26

シルクside


絶対告白だろ、あれ。


あれから帰ってきた2人は、何とも言えない顔してる。


もしかして、もう付き合ってんのか･･･？


そんな事が頭から離れない。


旅館についても、飯食ってても、風呂入ってても。


そればっかりが気になって上の空だ。


今だって布団に入ってみんなで色々語ってるけど、話が全然入ってこない。


思い切って、聞いてみるか。


シ「なぁ、お前ら2人きりで何話してたの？」


あ「秘密だよ〜笑」


ン「そうそう、俺らだけの内緒話！」


シ「なんそれ。」


2人だけの秘密ってめちゃくちゃ嫉妬するんだけど。


シ「ンダホ、お前告白でもしたのか？」


ン「いやぁ〜」


この反応は･･･


シ「したんだな。」


ン「バレちった〜笑笑」


モ「え、まじで！？」


マ「は、お前ら付き合ってんの！？」


ン「付き合ってはないよ！ただ、告白しただけで『付き合ってください』とは言ってないから！ね？」


あ「そうそう笑」


マ「お前、Aの事好きだったんだな･･･笑」


ン「恥ずかしいからやめて！笑」


マ「はいはい笑笑」


え、意味わかんね。


なんで気持ちだけ伝えて『付き合ってください』は言わねんだ？


･･･気になる。


ンダホに聞いてみるか。


丁度スマホをいじってるンダホにLINEを送ってみた。


シルクなんでお付き合いのお願いしなかったんだ?


すぐに既読がつく。


ンダホだって、シルクAの事好きなんでしょ?


は？


なんでアイツがそんな事知ってるんだよ。


シルクは?


ンダホAと付き合うなんて出来ないよ。


ンダホ俺、お前らの事応援してるからさ


ンダホ。


お前はほんとにいい奴だよ。


シルクありがとう


シルクお前いい奴だな


ンダホそりゃそうだよ!俺達親友じゃん?


シルク気持ち悪い


ンダホちょっとそれどういう事!?


同じ空間の中でLINEで会話する俺ら。


俺は本当にいい友達を持ったな。


ありがとう、ンダホ。

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