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「なんだ、その有り得ねえ音ってのは」
羽京がその問いに答えるよりも、ニッキーが彼らに声を掛けた方が先であった。
そして繋がれた彼女の右手の先には夕方ごろにトランペットの練習がしたいと出て行ったAの姿。
千空は全てを理解した。
羽京が聞いた音というのはAの持つ旧世界のトランペットの音色であり、3700年越しでも現役な旧世界のそれを持ったAを訝しんだのだ。
「あ"ー、……」
「どうしたの千空ちゃん?こんなとこで。あ、Aちゃんおかえり〜」
これはまた、面倒なことになっていたものだ。
ガシガシと頭を搔く千空。
その背後からぬるりとゲンが顔を出した。
うりうりとAの両頬をこねくり回す彼の姿に千空は一つ、いいことを思いついた。
「よし!!あとはメンタリスト、テメーに任せる!!」
「え"っ、何が!?」
面倒臭い説明と諸々を、ゲンに丸投げするのである。
それは単なる嫌がらせなどではなく、コイツなら多少の無茶をふっかけても何とかしてくれるだろうという確固たる信頼の元であった。
後者の方が質が悪いような気もするが。
ここでは何だからと場所を移したのが数分前、現在は状況を把握したゲンが誤解を解くべく説明中であった。
「やっぱりそれは、旧世界のものだったんだね。」
「あ"ぁ、このストーンワールドでそんなクオリティの高え作品なんざ作れねえよ。ましてや
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この先繰り広げられるであろう高度な会話が私には想定不可能であったため没。
だがしかし、この展開があまりにも理想すぎたので分岐させようにも筆が進まず。うんうん唸りながら絞り出したのが前話です。あまりにもひどい。
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作者名:susu'' | 作成日時:2022年8月17日 20時