UNTITLED【dcst夢】 (ページ6)

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「そういや、羽京ちゃんはまだ会ったことなかったっけ。」

ぽすぽすとAの頭を撫でながら、ゲンが言った。

「このストーンワールドでトランペットの音を聞くなんて思わなかったから、驚いたよ。」

しかも旧世界の、と付け足す羽京に、ゲンをはじめとした化学王国民数名は顔を引きつらせた。
その付け足された部分は、Aの持つポケットトランペット本体を見ての感想だろうか。
寧ろそうであってほしいものである。

「あ"ぁ、Aのトランペットは今となっちゃ旧世界の遺産みたいなもんだからな。」
「えっ」
「つってもA、テメーの所有物であることは変わんねえ。今まで通り好き勝手吹いてろ。」

遺産という言葉に気後れしてしまい、そっと距離をとるA。
それを見た千空は気にするなとでも言うように、その小さな手に半ば押し付けるようにしてトランペットを持たせた。

「おう！じゃねえと俺たち、Aの吹いてるとこ見らんねえからな。」
「約束なんだよー！！」

それに便乗するように騒ぎ始めたクロムとスイカに、納得しきれていない様子であったAの表情が緩んだ。
……せめて、約束を果たすまでは、吹いていてもいいだろうか。

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お久しぶりです。今夜没投下します。
よろしくお願いします