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...
暗い道を歩いて数分。
神山さんの声が路地に響く。
神山 「今更やけど、お家には連絡した？」
「美容院の方が送ってくれるって言うときましたけど、」
神山 「それならよかったわ」
パーカーのポケットに手を入れながら
私の前を歩く神山さんを
見失わないように急いで追いかける。
『………A…？』
神山さんと隣に並んだのとほぼ同時、
大好きだった声が ───聞こえた。
後ろを向くと派手なお姉さんと
腕を絡めるりゅうくん。
神山 「知り合い…？」
「元彼、です」
神山さんの顔が一瞬、険しくなった。
私の前に出た神山さんはりゅうくんを
鋭い視線で睨みつける。
神山 「元彼さんが、何の用ですか」
低い声が、刺さる。
藤井 「いや、別に？」
りゅうくんの気の抜けた声が聞こえた。
久しぶりの声に胸が、高鳴る。
藤井 「別れたその日に男と歩いてたから
驚いて声かけてみてん」
りゅうくんの言葉は切れることを知らなくて、
藤井 「新しい男見つけるんはやない？」
ちがう。
こんなの私が知ってるりゅうくんやない。
もっと、もっと、優しい人やのに。
悔しくて、悲しくて
何も言わずにただりゅうくんを睨んだ。
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花霞(プロフ) - ３６９さん» こちらこそわざわざコメントありがとうございました！そう言っていただけるととっても嬉しいです！！ (2018年2月1日 17時) (
レス) id: c6298e217e (このIDを非表示/違反報告)
３６９ - めっちゃいい話でした♪こころが暖かくなるお話しありがとうございました♪ (2018年1月31日 23時) (レス) id: 8ecda79c7d (このIDを非表示/違反報告)
花霞(プロフ) - もんさん» すいません！！藤井さんが重岡さんになってました。ご指摘ありがとうございます。いま、修正ができないのでもう少しお待ちください (2017年10月21日 14時) (レス) id: c6298e217e (このIDを非表示/違反報告)
もん(プロフ) - 29話、しげ出てきてるんですけど、間違えてますよね…？ (2017年10月21日 13時) (レス) id: a091b32508 (このIDを非表示/違反報告)
花霞(プロフ) - 夏さん» まったく気づきませんでした、わざわざご指摘ありがとうございます、直ちに修正して参ります (2017年8月28日 15時) (レス) id: c6298e217e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花霞
| 作成日時：2017年5月20日 1時
