私の幼馴染は。5【吉沢亮】

七夕 ページ5

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「楽しかった、ありがとう！」




七夕の日。

地元の友達と地元の七夕祭りに行ってきた。

去年までは亮ちゃんと行ってたけど、
今年は亮ちゃんのお仕事が入って行けなかった。

忙しいくらい仕事をもらえるのはありがたいけど
どこか残念に思ってる自分がいて、
ダメだなぁ、と思いながら歩きにくい浴衣で家までの帰路を歩いていた。


家が見え始める一本道、
私の家の前には大きなワゴン車が止まっていた。




『A！いた！』


「あ、亮ちゃん？お疲れ様〜」




ワゴン車から顔を出したのは浴衣姿の亮ちゃん。

そんな慌ててどうしたんだ。
聞く前に亮ちゃんに手首を掴まれた。



「え、」


『行きながら話すから来て！』



亮ちゃんのマネージャーさんの「気をつけて」という声に背中を押されて
夜の住宅街を浴衣で走ってる私たち。

一体なにがどうなってるの…




『ここらへんでいいか』


「なに！どうしたの！？」




亮ちゃんが止まったところはちょうど、

さっきまで私が1人で歩いていた道で
今からお祭りに行くカップルもちらほら。





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