ミミズとか平気で掴む娘。 ページ9
───『お風呂入ってくる〜』
母「いってら〜」
Aがお風呂に行き、リビングにはAの両親と自分だけ。
気まずくない、と言えば嘘になる。
母「……あんなに楽しそうなA見るの、いつぶりかしら」
夏「えっ…？」
母「……Aはね、あんまり仲の良い友達がいなかったの。
ほら、あの子…ミミズとか平気で掴んだりするじゃない？それに、気まぐれだし自由人だし…周りからは少し浮いていたみたいでね」
夏「なるほど…」
父「私たちの前ではよく笑っている子だったけど…
きっと心配かけないようにしてくれていたんじゃないかな」
その後聞いたのは、今のAからは想像もできないような話の数々だった。
呪霊が見えることも恐らく理由の一つだったのだろう。
でも、この二人はそんなこと関係なく、Aを一人の人間、一人の大切な娘として見守っている。
……心地良い。この人たちとなら、きっと良い家族になれる。
良い家族に、なりたい。
夏「……今のタイミングでこんなことを言うのは可笑しいかもしれないのですが…言わせてください。
…お二人の大切なAさんの笑顔は私が死ぬ気で守ります。
娘さんを、私にください」
……気が早いと笑われてしまうかもしれない。
でも、彼女のことを楽しそうに話す二人の顔を見ていたらどうしても言いたくなってしまった。
突然の発言に沈黙が続く中、二人のフッと笑う声が聞こえた。
父「……不束な娘ではありますが、よろしくお願いします」
夏「！！」
母「泣かせたら承知しないわよ！！」
父「こら」
母「ふふっ」
夏「……ありがとう、ございます…」
…あぁ、なんて温かいんだろう。瞼が一気に熱くなって、今にも泣き出してしまいそうだ。
『あがったー夏油髪乾かし…
…えっ！？泣いてる！？なんで！？おいゴルァ！！誰だ夏油を泣かせたのはぁぁ！！』
夏「A…っ」
『うおっ！？』
堪らず抱きしめるとAは混乱していたが、優しく背中を叩いてくれた。
夏「…君に出会えて本当に良かった、ありがとう」
『えっ？何？なんて？』
夏「……ふっ、なんでもないよ。
さ、髪を乾かそうか、風邪を引いたらいけない」
『？？うん！』
いつものように彼女の髪を乾かしながら思う。
この幸せは絶対に壊さない、壊させない、と。
いつも通りの私はちょっとマズイ。→←私は母親似らしい知らんけど。
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凛愛(プロフ) - mooさん» mooさん、たくさんコメントありがとうございます(´TωT｀)一言一言が嬉しいです…書きがいがあります！！ありがとうございます！！！(´TωT｀) (2021年8月22日 20時) (
レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 最高の両親達で面白いです！ (2021年7月29日 11時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - 鹿野ユズナさん» 枝豆仲間ですね‥‥！！(？)待機よろです！！！(´^q^｀) (2021年2月16日 21時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - 菜留瀬さん» うぉぉありがとうございますううう！！枝豆美味しいです！！枝豆バンザイ！！(？)これからもどうぞよろしくお願いします！！(*´艸`*) (2021年2月16日 21時) (レス) id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 私も枝豆大好きなので枝豆待機してますね！！（？） (2021年2月16日 4時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛愛
| 作成日時：2021年2月1日 13時
