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「そいえば！Aちゃんって、うっちーのこと好きだったでしょ？(笑)」
『へ？』
1人で勝手に落ち込んでいれば、突然落とされた特大の爆弾に、自分でもびっくするくらい間抜けな声が出た
「高校の時、うっちーに絡まれる度耳真っ赤にしてたから(笑)」
でも良く考えれば、よく周りを見れるあじくんにバレていないわけがなかった
「ちょっと心配してたの、ユウちゃんと付き合い始めたから。でも割とその後も普通にうっちーと話してたから1人で安心してた(笑)」
『そ、うだったんだ、』
「昨日の講義の時とかも上手くやってそうでよかったよ」
ってなんかおれ親みたいだね、と可愛らしくクスクスと笑うあじくんに私は愛想笑いしか出来なくて、更に苦しくなる胸はもう張り裂けそう
正直、付き合うことになったって報告を受けた時は、心臓が止まるかと思ったし、家に帰ってからひとしきり泣いた
悲しくて、苦しくて、でも相手は大好きなユウちゃんで
どうやって自分の気持ちを処理したらいいかわからなくて...
それと同時に、自分がこんなにちゃんと恋をしていたことに驚いた
彼の特徴的な声とか喋り方とか、強すぎない柔軟剤の匂いとか、ふにゃりと笑う笑顔とか、友達にしては近すぎる距離感とか
気付いた時には全部全部好きになってた
だけど、私にはこの友達という距離感が丁度いいって
近くに居られるだけで十分だって
同じ大学への進学が決まって、高校の卒業旅行も一緒に行って、それだけで幸せだって思ってたのに
『...あじくんには、隠し事できないね、(笑)
でも相手がユウちゃんだったから、良かったのかも、』
「そっか〜、やっぱ2人っていい関係だよね」
『...っ、当たり前じゃん(笑)』
あぁ、2人が付き合ったことを知ったあの日より、今の方が全然苦しいや。
その後、少しだけたわいも無い話をして切られた電話に
思わずため息が出た
何だか今の会話でどっと疲れてしまって、再び戻った自室の窓から見える向かいのカーテンは
やっぱりまだ閉じたままだった
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
