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乗り換えの駅であじくんと合流し、向かった見慣れたキャンパス
入学したばかりの頃はみんな、キレー！すげー！めっちゃ大学生ー！なんて騒いでたのに、今やすっかり日常の一部でちょっぴり寂しくも感じる
必修の2限目が行われる大講堂、半分より少し後ろの右端の方で、私、湧、颯太くん、あじくんの順で並んで受ける講義はいつも隣で寝息が聞こえてきて
今日も例外じゃなく、最近じゃ誰も起こさなくなった
...というかその必要が無くなった
「元木〜」
「っ、はい！」
「昨日の就寝時間は？」
「えーっと、2時半っすね」
ばかたれ、なんてすっかり名前を覚えられてしまった教授が私たちの代わりに起こしてくれるから
この学部じゃ湧は割と有名人になっていた
こういうところ、本当に昔から変わらない
『ほんと湧いい加減にして欲しい』
「えぇ？今に始まったことじゃねーじゃん？」
『高校までと大学じゃ違うよ、こっちに向く視線の数が！』
良くも悪くも目立つ湧だから、近くにいれば自分に向けられていなくともヒシヒシと感じる視線がずっと苦手だった
少しの間、湧と距離を置いてた時期もあるし、正直苦しい思いもしてきた
もちろん、湧のせいだなんて言わないけど、幼かった当時の私は湧を傷付けるようなことも言ってしまった
「...怖い？」
講義終わり、思わず文句を言えば急に真剣になる湧の表情
『こわ、くはないけど、』
「そか、でもなんかあったらすぐ言えよ？」
その言葉に、一瞬過去の記憶が蘇ったけど
『...じゃあ、寝ない努力、してよね、(笑)』
「ちょっとそれは厳しいわ(笑)」
なんて、笑って見せれば同じように笑い返してくれるから、あの時みたいな不安は何も無いよって
心配かけてごめんね、って。
無意識に触れていた右の太腿の辺りから、慌てて手を退けた
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
