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月曜日、憂鬱な朝、また1週間が始まる
「Aおはよー」
『おはよう』
いつもの時間に玄関を出て、隣の家の玄関が開くのをいつも通り待っていれば、気だるげなその声
今週も頑張りますかー、なんて大きな欠伸をしながら歩き出す湧の隣で、移ってしまった欠伸にケラケラ笑われた
「てか一昨日楽しかったな」
『そうだね、ユウちゃんも元気そうでよかった』
「なんかアイツずっと忙しそうにしてたもんな」
やっぱ頭のいいやつは違うわー、って
高校2年生の時同じクラスで、席替えを機に仲良くなった私たち5人。その中でもユウちゃんは飛び抜けて頭が良くって、1人だけ名の知れた名門大学に入学した
残りの私たちは湧以外は成績も似たりよったりで、特にやりたいことも無かったしみんなで同じ大学を受けた
湧だけは先生に最後まで心配されてたみたいだけど、こうして無事に一緒に通えてるのは多分奇跡だろう
『でも楽しそうだよね』
「それな？しかも颯太とも上手くやってるみたいだし？なんだアイツ人生勝ち組かよ〜！」
悔しそうに大きな声をあげる湧に、ドキリと跳ねる心臓
バレないように必死に口角を上げるけど、そいえばさ、なんて湧の止まらないお口は私の気持ちなんか全無視で
「お前一昨日いつ帰ってきた？」
『...え？(笑)』
「オレ2時まで起きてたけど1回も部屋の電気つかなかったから」
『...た、またま見なかっただけじゃない、？めっちゃ眠かったから電気付けてた時間短かったし、』
帰ってない、なんて言えるわけがなかった
あのバイバイの後、家に帰らなかったなんて言ったら何があったかなんて直ぐにバレてしまう
「...そう？ならいいけど」
『てか、そんなずっと私の部屋見てるの？(笑)』
「は！見てんじゃない、見えんの！」
なんかオレが変態みたいじゃねーかよ！なんて、2人で歩くその道はいつも通りの日常なのに
内心めちゃくちゃ焦ってて、苦しくて
こうして湧に嘘を重ねる度に、痛くなる胸の辺りは
きっと神様からの私への罰なんだって
「2人ともおはよぉ〜」
「颯太おはー」
『、おはよう』
...分かってるのに
歩き出す湧の後ろで、私に、
私だけに向けられるその笑顔を見たらやっぱり抜け出せなくて、
逃げた夜を思い出して頬に感じる熱は
「Aちゃんへんたぁい、」
耳元で囁かれたそのデジャヴな一言と、見上げた先の悪戯な笑みに
さらに上昇するだけだった
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
