【文スト】たとえ血の繋がりがないとしても

２０日目 ページ22

桜空「これほしい！！」

ランドセルのCMを指差し、そういった桜空。

太宰「桜空ちゃんにはまだ早いかな。あと２年くらいしたら買ってあげよう。」

桜空「これつけたらしょうがくせいになれるんでしょ？さくらしょうがくせいになりたい！！」

桜空が小学校に上がる頃には私も就職してるな、なんて考える。
え、やばい就職！？
考えてなかった！！

あれ、てか私今４年生？
ん？私は遅生まれだから……………
そ つ ぎ ょ う ！ ？

…………………あれ！？私就職どうしよ！？

『やばい、就職のこと何も考えてない。』

芥川「僕もそろそろ考えねばな。」

やめてその歳で考え出すとか優秀。
待って！！やばい！！桜空のランドセルどころじゃない！！

桜空「ねーちゃ、どーしたの？」

『私はね、人生の大事な分岐点に立ってるんだよ今。』

中原「遅せぇな。」

太宰「Aはデザイン系向いてそうだよね。」

『てか最悪私働く必要ある？家事を私がやれば………』

中島「あー！いいねそれ！」

芥川「なるほど、悪くない。」

龍がやってた家事と桜空の送迎を私がやれば問題ないね。
専業主婦ってことで。

とまあ瞬間的に決まってしまった訳だが。

ふと桜空も成長するんだな、と感じる。
よく見れば少し身長も伸びたかもしれない。
いつ私の手から離れて行ってしまうのだろうか。
その頃でもまだ私たちは一緒にいられるのだろうか。


中島「あー受験やだぁぁぁぁ！！」

『るっさい。大学行くって言ったのお前。』

中島「みんなが行けって！」

芥川「追い出すぞ。」

中原「やめてやれ。」

私たちの日常は続く。

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