【文スト】たとえ血の繋がりがないとしても (ページ3)

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２日目ページ3

厄介な書類の束も片付き、伸びをする。
分からない事は沢山あったが何とか終えた。

太宰「終わったのなら或る女性への謝罪の言葉を考えて。」

中原「手前が遣らかしたんだろーが、手前で考えろ。」

芥川「夕飯出来ましたよ。」

珍しく疾く二人が帰って来て、全員揃っての食事は久しぶり。

敦が理由を聞くと

中原「ま、家族も増えたし偶にはこう云うのも良いと思ってな。」

流石中也。
が、

太宰「私は桜空ちゃんに疾く逢いたくてね。
はい、桜空ちゃんあーん。」

桜空「あーんっ！」

駄目だ此奴は。

中島「太宰さんは家の三男ですね。」

中原「父親は？」

芥川「中也さんでしょう。」

中原「じゃ、母親はAか。」

芥川「いいえ。其れも中也さんです。」

中原「おい。」

太宰「父親は私で母親が中也だよ。」

『嫌だよそんな家庭。』

Ｂ【ピー】じゃんか。

太宰「じゃあ私が父親でAが母親。どうだっ！」

中島「ドヤ顔しないで下さい。其れにどうだもこうだも有りません。太宰さんは三男です。」

桜空「さくらはー？」

芥川「次女だな。」

龍が桜空の口元についたソースを拭きながら云う。

『って事は私は母親候補には居ないと。』

太宰「いや、中也が長女って線も………」

中原「ねーよ。」

そんな会話につい笑ってしまう。

中原「A如何した？」

『いや、何でもないよ。』

中島「あ、早急Aの唐揚げ貰いました。」

『事後報告要らない。貰う前に云えよ。』

太宰「Aが、Aが反抗期っ！」

芥川「貴方は静かに食べて下さい。」

本当に愉しい家だ。