【文スト】誰か治で中也を殴って呉れない？

レッツショッピング ページ11

あさひ「初めて来た。」

『あさひは何してたの。』

そう問えばあさひは俯く。
だが、引く気は無い。

あさひ「私は戸籍が無い。出生届が出されてないんだ。」

生まれてから親は１度も見た事はなく、ホームレスのお爺さんが親代わりだったそう。

あさひ「勉学は全て爺ちゃんに教えて貰った。名前も貰った。」

が、其のお爺さんは亡くなってしまい、一人になったそう。

あさひ「それからずっと廃墟に住んでた使われなくなった病院。お陰で虫とも魑魅魍魎とも友達。」

最後のを聞いた一同は恐怖を覚えるが、今後仕事をする上で心強い事だろう。

『じゃあ初お洒落だ！』

１０歳だという少女は小柄なので子供向けのコーナーだ。

『スカートとか履く？』

あさひ「履いたこと無いけど。」

私も無いや。
なんか嫌。

『んー、履いてみてよ！』

赤のミニスカートと黒いTシャツ、ノースリーブのワンピース。

色々と着せて大量に買う。

妹ができたみたいだね！
と云っても財布から大金を出す姿は親の様なのだが。

太宰「アジトに帰ったらシャワーを浴びると好い。」

『私の部屋の使いな、ちょっと血生臭いかも知れないけど。』

血を洗い流すためだけのシャワーみたいな物だからね。

瀬元「これで首領の許可が貰えなかったらどうなるんでしょう。」

中原「怖いこと云うなよ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『君のプロフィールを考えます！』

首領にポートマフィアに入れるのは云いけれど詳しい情報が欲しいと云われた。

現在治の執務室。

太宰「だから何で私の部屋なの。」

中原「はぁ……………」

重厚感ある椅子に治、棚の前に中也、ソファには私と瀬元と対面する形であさひ。

こんな感じ。

『苗字が必要だね。』

中原「戸籍作る訳じゃねェんだから適当で良いだろ。」

『んー、霧谷？』

中也は無視。

あさひ「いいよ。」

「今日からお前は霧谷あさひだ。」と云う。

『生年月日。』

あさひ「誕生日は知らない。」

瀬元「今日、はどうでしょう。霧谷誕生の日ですし。」

ナイスアイディア！
今日の日付を紙に書き込む。

あさひも問題は無い様で静かに紙を見ている。

『好きな物とか嫌いなもの。』

あさひ「…………好きな物は林檎と犬。」

太宰「うっわ理解出来ない。」

あさひ「………………嫌いな物はお金。」

「お金は人を不幸にする。」そう呟く。

其の後プロフィールは完成し、首領には私の下に置くよう指示された。

『よろしくねあさひ。』

設定→←其の少女は殺人鬼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す