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◆5 ページ6

翌日、早朝に起きて朝餉を用意し治さんを叩き起こす。

この後私も出掛けなければいけないのでね。


「うーん…あと5分…」

「はぁ…分かりました。朝餉はそこ置いてあるので食べて下さい。私一寸首領の処へ行くので。」


んー、と曖昧な返事を返されまた一つ溜息を吐いた。

少し治さんの携帯を拝借し弄る。


治さんの携帯の連絡先に私の名前が追加された。


それを確認して下宿先を後にする。

…兄様が居ない事を願おう。


そしていとも簡単に崩れ去る私の願い。


「えぇ中原さん…中也さんなら先程出勤なされてましたよ?」

「…ありがとう。」


入口付近に居る見張りの子達に話を聞くと私が来る数分前に入って行った、と云う。

今日は何時もより早いな…。


でも見つかったら見つかっただ。

取りあえず首領とエリス嬢に会いに行こう。


「あ、Aさん、おはようございます。」

「おはよう樋口さん。」

「あの…先程からあの方がずっと歩き回ってるのですが…」


…え、怖すぎ。

兄様どうしてそんなに探してくるのだろう?

まぁ、良いか。


「そっか、教えてくれてありがとう。あ、私用事あるからちょっと部屋に籠るね?」

「そうでしたか、引き留めてしまいすみません!」


あぁ…樋口さん美人さんだな…やつがれ君もこんな部下居て良いよね。

…あ、兄様の気配…。

部屋に行く素振りをして首領の部屋へ。


そして今日も見る首領とエリス嬢の追い掛けっこ。


「あ、A!助けなさい!!」


しゃがんでパッと腕を広げると飛びついてくる。

…これが女性の特権だと思いますよ、有難い…エリス嬢可愛いですし。


「エリスちゃ〜ん!これ着ようよ〜!」

「嫌!」

「…あの、首領?良いところすみませんが少しお話しが…」

「あぁ…中也君との事かい?」


話すことは無いみたいだ。

兄妹喧嘩はたまにあったけれど、今回ほど大きいのは初めてだ。


「そんなAちゃんに良い仕事があるんだけど…どうだい?」

「良い仕事…ですか。」


こんな状態の良い仕事?


疑問に思ったけど一旦エリス嬢を下ろし内容を聞くことにした。

◇6→←◇4



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史絵 - 絵、凄く上手いですねっ!羨ましいです! (2016年11月10日 19時) (レス) id: 4061bb3384 (このIDを非表示/違反報告)
ミミミの松 - 続きがとっても気になる~!はよ更新して~! (2016年10月6日 15時) (レス) id: 110a1a14b8 (このIDを非表示/違反報告)
-kanade-(プロフ) - ゆき花さん» もう、紅葉姐さんも中也も良すぎて…ポートマフィア勢凄い好きなんで(*´ω`*)これからの中也の活躍も楽しみです( ´∀`)b (2016年10月1日 21時) (レス) id: 954fcb64c1 (このIDを非表示/違反報告)
リビリンス(プロフ) - 御園来たァァァ!!中也さんの妹なんて、さいっこーすぎです(*´∇`*)サーヴァンプも文ストも両方好きなので、嬉しいです!応援してます! (2016年10月1日 20時) (レス) id: e6133c400a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき花(プロフ) - -kanade-さん» コメありがとうございます!アンケ取ってからほんと思い付きで書いてたので…楽しんでもらえて良かったです! (2016年10月1日 20時) (レス) id: 9c4c542ee0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき花 | 作成日時:2016年9月26日 18時

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