【文スト×サーヴァンプ】中原(妹)、家出しました。

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兄である中也と一緒の仕事をするのは良くある事である。

そう、良くある事…


「兄様！一緒のお仕事ですね！」

「そうだな。」


その良くある事が嬉しいのが私だ。

其れに…今回の仕事場所はあのお嬢さんが居る場所だ。

また会えるかもしれない。


…まぁ、一般人はあまり巻き込まないのが私の信条なので御園達には会いに行けない。

もしバレたりしたら大変だ。

今日は同じ目線の兄様。


私がヒールが低い靴を履いているからだ。


「首領からは兎に角その辺を歩いて居たら勝手に着いて来てくれるだろう…と聞いてるけれど…」

「相手に俺らの顔バレてんじゃねぇのか？ま、何せ今回の仕事は…」


＿＿此方側の情報を抹消する事。


兎に角情報を消してしまえば良い。


敵の施設へ行き、コンピュータを壊すも良し。

中身だけを全て消すのも良し。


施設内の人間、関係者を全て殺し尚且つ、コンピュータを壊すのも良し。


話し合った結果、取り敢えず歩き回り相手に私達の後を付けさせる。

相手を確保すれば…施設の場所を聞き出し其処へ行く。


後は其の場に応じて何とかするだけ。


「歩き回ってる間は暇ですねぇ…」

「確かにな…あ…」

「ん？」


兄様の目に入っているのは多分この辺りで有名なお酒のお店。

…良いなぁ、あ…。


「駄目だよ兄様、仕事中だもの。」

「…分かってる。」

「……帰りに買って帰りましょうか。」

「だな。」


そんな話をしながら唯ぶらぶらと歩く。

数十分程経ったくらいだろうか。


誰かが後ろから付いて来ているようだ。

やっと真面な仕事が出来るみたいだ。



「如何しますか、中也。」

「そうだな…人気の無い所にでも移動するか…」


そうですね、と少し歩く速度を上げた途端に誰かが私を呼んだ。

呼んでしまった。

私と兄様は同じ様な顔をして居ると思う。



一瞬だけ目を合わせ、違う方向へと一斉に走り出した。

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