【文スト×サーヴァンプ】中原(妹)、家出しました。

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兄様、今日は酒を呑まないのかと思ったのに…！

乗せに乗せられ飲み始めてしまった。


私の身が持つだろうか…


「ったくよぉ…手前が家出するから仕事に身が入らないしよぉ…」

「う、うん…」

「もう俺から離れんじゃねぇぞ！！」

「分かったから！」


肩に腕を回され愚痴り出す兄様。

未だ大丈夫そう…。

処で…


「太宰さんも余り呑み過ぎ無いようお願いしますね。」

「はーい。」

「っ…ちゅ、中也…！」

「んー…」


ぐりぐりと肩に縋って来る中也。

今回は愚痴と甘えかぁ…悪くないかな。

甘えん坊な兄様なんて早々見れないもの。


仕方なく、仕方なくだよ…？

其の儘で居てあげても良い。


寧ろ私が此のままで居たい。


「ふふ…」

「嬉しそうだねぇ…」

「…嬉しいですよ。こうして、兄様が…中也が私に甘えてくれる事なんて無いですから…」


帽子を取りサラサラでふさふさな髪の毛を少し弄る。

腕に少し力が入った気がする。


「中也〜、妹貰っちゃ駄目ー？」

「っ駄目に決まってんだろ！！」

「兄様、耳元で叫ばないで。」


はぁ…お酒美味しい。

仕事中はお酒飲めないし、増してや護衛任務だったわけだから二日酔いなんてしたら困る。


其の久々のお酒も、太宰さんが居るものの兄様と一緒に呑めてるんだ。


「ぜってぇ太宰に…Aは渡さ、ねぇ……。」

「はいはい、御休みなさいませ。」


すぅすぅと寝息を立てはじめた兄様を横目にお酒を飲み干す。

…おかわりしようかな。


もう少しだけゆっくりさせて貰おう。

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