31話 ページ31
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気を取り直して勉強に戻る。
…言っただろロボロ。今日はAに数学を教えに来てるんだ。変なことするんじゃない。
それに周りに人がいるんだ。私欲は慎め。
『どう？こんな感じ？』
「ええやん！あ、隣のページの問題がグラフ使うやつみたいやで」
俺たちの動揺はなくなり、元通りの勉強へ。
俺はただ、グラフの見方や、使う公式の流れを教えただけだが、彼女はスラスラと解いていく。
「飲み込み早いな…。
てか思ってんけど、Aってそんな数学苦手ちゃうかったよな？
俺と同じクラスやったことも何度かあったはずやし」
苦手なわりには出来がいい。本当に俺必要？とさえ思えるほどに。
頼られてるからいいけど。
『え、いや、まぁ同じクラスだったこと…ある、けど。ここは苦手な分野だから！』
「そ？ならええけど。俺的にも覚えが早いと教えやすいからありがたいんやけどな」
頭がいいに越したことはないが、わざわざ俺が教えなくても。とも思う。
でもAがお願いしてくれたから、2人でいられる時間が増えた。俺に損はない。
…気持ち悪、俺。
気がつけば時間がかなり経っていて、終わる時間になっていた。
「あ、そろそろ帰る時間やな。今日は終わりや」
『そうだね！ありがとうロボロくん！』
「ええねんええねん」
流れで帰りも一緒になる。
テスト期間神か？
これから1週間くらい放課後ずっと一緒に居れる。神イベやん。
『じゃあ、また明日ねロボロくん！』
「おう。またな」
手を振る彼女に手を振り返す。
彼女がすぐ横の角を曲がったのを見届けて、俺も帰路をたどる。
何となく俺の足取りは軽い。
明日から学校が楽しみだなんて。恋は人を馬鹿にさせる。
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煽田(プロフ) - ちょこエクレアさん» コメントありがとうございます！！ウブな恋愛が表現できているみたいで良かったです！！マイペースではありますが、更新していきますね〜 (5月30日 21時) (
レス) id: 6293a9c799 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこエクレア(プロフ) - ｸﾞﾊｧｯ……二人の初々しい感じが良きです…更新応援してます！！ (5月30日 11時) (レス) @page33 id: 3305c8c89f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- | 作成日時：2023年3月14日 21時
