検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:3,722 hit

7話 ページ8

「なートンちー。俺もうすることないねんけど、帰ってええ?」

「その余った時間を女に使おうとするやつには許可は出さへん」

「え〜。じゃあ何したらええの?俺たぶん来週も暇やで」

「じゃあこの仕分け手伝ってくれ」

「しょーがねぇなー」


最近は大きい行事もないので、生徒会役員はだいたい暇だ。
仕事内容もほとんど雑用事ばかりになってきた。
かく言う俺も、ひたすら来週の定例会で使うプリントをホッチキスで止めるという単純作業を永遠としている。


「あー、ホッチキス切れた…。事務室に取りに行ってくる」

「行ってら〜」

『あ、待って、それなら私もA4紙取りに行きたい!一緒行っていい?』

「ん。大丈夫だ」


Aが一緒に行きたいなんて珍しい。

気を使ってか、一緒に行動するなんて今までほとんどなかったのに。

…いや、ここ数か月のAは少し変わったからな。今はもう珍しいことでもないか…。

変わったAのことを考えながら、2人で事務室に向かった。




「…なー、トンち」

「ん?」

「やっぱりAちゃん、グルちゃんのこと好きやんな…」

「やっぱ、そう思うよな」

8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:gr , d!
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:煽田 -アオタ- | 作成日時:2022年6月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。