第22Q コートの支配者 ページ25
帝王の登場でコートの盤面は着実に支配されていく
__バシッ
『赤司っ!』
赤司がスティールしたボールをAが受け
再び赤司に戻す
__ダムダム
赤司はゴールをめざしゆっくりと進む
そんな赤司を止めようと選手が立ちはだかるが
赤司「どけ、これは命令だ。
そして覚えておけ
_____僕の命令は絶対だ。」
___ストン
赤司が抜くと同時に相手は膝から崩れ落ちる
そして、赤司は真っ直ぐにゴールに近づく
_____スッ
未来を予測し、シュートが防がれると判断した赤司はAにボールを託す
___ガコンッ
一瞬の隙を着いてAが超特急でレイアップを決め込み、連続得点
このコートは今、赤司の支配下にある
だが、膠着状態は未だに続いていた_____
緑間の登場により3Pが警戒されダブルチームを組まれて点を入れづらい
かといってインサイドからの得点はシルバーに邪魔される
コートの隙をつくAと赤司を持ってしても隙のない状況がでてきはじめる。
___ピッ
この状況を改善すべく またもやTOをとった
この流れを打ち切るには_____
その答えを赤司はもっていた
赤司「決定打はあります。ウチの長距離砲はまだしんでない...3Pで差を詰める」
とはいえ、緑間は警戒されていて中々打てる状況にない。
赤司がそれを分かってないはずもない
赤司「とはいえ賭けだが...できるか真太郎」
脳裏によぎるのはウィンターカップでのプレイ
緑間「賭けとは心外なのだよ。オレは常に人事を尽くしている。無論今日もだ
オレのシュートは落ちん!」
コートに戻る選手たち
その後ろ姿を高尾は複雑そうに見つめていた
牧田「カズナリ…?」
高尾「オレ、わかっちゃったんすけど…
複雑だわ、ぶっちゃけ
勝つためには成功してほしい。
けど出来たら出来たで悔しいっつーか...」
緑間はあの時と同じように
まだボールが来てないうちにシュートフォームに入る
そして、赤司から受け取ったボールは
_パシン
綺麗に緑間の手に収まり
_シュッ
綺麗な弧を描きゴールに吸い込まれていく
高尾「カンベンしてほしーわ。完ペキだっつーの...!」
彼らが必死に練習して習得した技を
赤司はいとも簡単にやってのけたのだった
緑「こっちは3点ずつだ。じき追いつく」
『お前はホント変わんねーな』
昔からそうだった。
緑間は “得点が高い”を理由に
3Pにこだわりを持った男なのだから
300人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SEI(プロフ) - むさん» ありがとうございます!やっぱり色々あっても根底の好きは変わらないものですから!!ご愛読ありがとうございました (10月4日 22時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - この作品が大好きです!橙野くんが段々と心からバスケを楽しむようになっていく様子が本当に良かったです。 (10月4日 20時) (レス) @page37 id: ce382c9cb6 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - なるさん» コメントありがとうございます!じっくり執筆していたので、とても嬉しい限りです! (2023年2月5日 10時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - とても読み応えのある素晴らしい作品でした。 (2023年2月5日 8時) (レス) @page37 id: 285e4df361 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SEI | 作成日時:2023年1月24日 23時