第9Q 1人で無理なら ページ12
_ピィィィ
タイムアウトが取られた頃には
完全にジャバウォックに流れが傾き
24:30
景虎「さぁて、やべーな。
向こうもいよいよ本性を出してきやがった」
シルバーの本気に追いつけず
点もみるみる突き放されていく。
そしてシルバーが力を出すと共に
こちら側の体力も追いつくために削られていく
黒子「紫原君......大丈夫ですか?」
紫原「んー、ヨユーだけど〜?けどアイツムカツク〜。ぜーったいヒネリつぶしてやる〜」
シルバーはOF.DFとはず戦うタイプ
橙野のようにコートを自在に駆け回る選手
ただ、そのマッチアップを紫原が全て担当しているからこそ誰よりも体力消費は早い
影虎「とにかく、何とかしねぇといけねぇのはシルバーだ。
今の5人はバランスはいいがシルバーを止めるにはちと馬力不足だ、メンツを変えるぞ。
赤司・緑間・黄瀬OUT、黒子・火神・橙野INだ」
『へぇ…そゆ感じ?』
火神と橙野と青峰、緑間が抜けて彼らが入るということはインサイドを強くする狙いがあるのだろう
紫原「それって!」
景虎「お、さすが察しがいいな。じゃあ説明は不要だな。赤司のかわりにボール運びは橙野。お前さんの本来のポジションはPGだし、ベンチからその目でよく見ただろ」
【
コート上の一瞬の隙を見逃さないその目は
今の状況の最適解を即座に見分ける
『まぁ、俺は大丈夫ですけど…』
紫原「いや、じゃなくて〜。あんな奴オレ一人でも......」
紫原は力量不足だと言われたみたいで納得入っていない
赤司「紫原、監督の指示に従え。
お前一人では勝つのは無理だ」
紫原「はぁ!?」
赤司「_____今はだ。
もし違うと思えばオレも反論する。
だが今は監督の判断が最善だ
何より、一人の勝利とチームの勝利、
どちらが大事かなど、もう痛いほど知っているだろう」
赤司も青峰も黄瀬も紫原も緑間も橙野も
かつては自分の力だけを信じ、
独りよがりのバスケをしていた。
でも、今は違う_____
皆、黒子と火神たちと戦って敗北を経験して
少しずつ少しずつチームで戦う意義を知った
『ま、紫原が戦いやすようにこっちも調整するからそれでいいだろ』
_____だからこそ、もう1人で戦うのはやめる
緑間「…本当に橙野は紫原に甘すぎるのだよ」
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SEI(プロフ) - むさん» ありがとうございます!やっぱり色々あっても根底の好きは変わらないものですから!!ご愛読ありがとうございました (10月4日 22時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - この作品が大好きです!橙野くんが段々と心からバスケを楽しむようになっていく様子が本当に良かったです。 (10月4日 20時) (レス) @page37 id: ce382c9cb6 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - なるさん» コメントありがとうございます!じっくり執筆していたので、とても嬉しい限りです! (2023年2月5日 10時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - とても読み応えのある素晴らしい作品でした。 (2023年2月5日 8時) (レス) @page37 id: 285e4df361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SEI | 作成日時:2023年1月24日 23時