第7Q:突然の勝負 ページ9
懐かしい会話を広げてる中、黄瀬はこちらに向かってくるボールに気づく。
黄瀬「Aっち先輩危ないっス!」
ぐっと、Aを引き寄せては片手でバスケットボールを受け止める黄瀬。
黄瀬「大丈夫っすか?」
『うん…ありがとう』
黄瀬は抱き寄せていた天神をそっとはなすと
涙目で訴えた
黄瀬「いったぁ〜。なんすかー」
『(不覚にもかっこいいなんて思ったけど、
黄瀬くんは黄瀬くんだよね…)』
火神「せっかくの感動の再開のトコ悪いが…
オレと1on1しろよ、イケメン君」
「火神くん!?」
いきなり勝負を持ち出した火神に誠凛一同も驚く。
黄瀬「えー、そんな急に…でもキミさっき…
よし、やろっか!
イイもん見せてくれたお礼っス。」
そういって黄瀬はブレザーを脱いだ
黄瀬「Aっち先輩、ちょっとこれお願いっす」
『はーい』
黒子「…まずいかもしれません。」
___ダムダム
2人の1 on 1
黄瀬がダンクを決めた時に衝撃が走る
黄瀬は先ほど火神がやっていたゴール下での
フルスピードで切り返しからのターンと
全く同じものを披露したからだ。
黒子「…黄瀬君は見たプレーを一瞬で自分のものにする。」
「模倣なんかのレベルじゃねぇ。完全に自分のものにしてる」
『ね、パワーもキレも全然違うでしょ』
そう言って満足そうに微笑んだのは天神。
福田「黒子、オマエの友達すげーな。」
黒子「あんな人、知りません。
正直…さっきまでボクも甘い事考えていました。
でも数ヶ月会ってなかっただけなのに…
彼は予想をはるかに超える早さで、
“キセキの世代”は進化してる…。」
黄瀬「こんな拍子抜けじゃ、やっぱ挨拶だけで帰れないっスわ。やっぱ黒子っちください。」
「…!?」
『ちょっと…黄瀬くん…』
黄瀬「海常おいでよ、また一緒にバスケしよ?
マジな話、黒子っちことは尊敬してるんスよ。
こんなとこじゃ宝の持ち腐れだって。」
その言葉は冗談ではなさそうだった。
だからこそ、天神も困っているのだが……
そんな空気をぶち壊したのは当の本人 黒子だった。
黒子「…そんな風に言ってもらえるのは光栄です。
丁重にお断りさせて頂きます。」
黄瀬「文脈おかしくね!?」
そんな黒子の姿に変わりがないのが天神をまた懐かしい気持ちにさせた。
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時