第44Q:夏のはじまり ページ48
『…そっか。決勝リーグはダメか……。
ありがとう。』
東京の決勝を見に行けなかった天神の代わりに
結果を連絡してくれたのは黄瀬だった。
黄瀬「いよいよ、インターハイっすね」
『うん、そうだね。キセキの世代と戦うんだね…』
黄瀬「そうッスね。まぁ…そろわなかったんすけど。」
緑間の敗退、そして6人目の黒子の敗退により
インターハイで全員がぶつかり合うことはかなわなかった。それでも、黄瀬にとってみれば
赤司とも青峰とも紫原とも戦う可能性はあるわけで彼にとってみれば大きな壁になるだろう
黄瀬「…どう思うっすか?」
『大丈夫。信じてるよ』
特に言葉はいらなかった。
天神は、黄瀬がここんとこ毎日練習に励んでるのを知ってるし、自主練を頑張ってるのも知っている。だからこそ、黄瀬が キセキの世代のコピーをするのも不可能ではないと思えてきた。
黄瀬「そっすか…」
そんな天神の存在が少なからず黄瀬の励みになっていた。
『黄瀬くんが海常のエースなんだから。大丈夫。海常も弱いチームじゃないよ』
チーム________
その言葉は黄瀬の胸にストンと落ちた。
もう彼は、1人でプレーをしてる頃とは違った。
黄瀬「ハイっす。それに、Aっち先輩がオレには付いてるっすからね。海常の皆と勝ちに行きますよ!」
『うん、頑張ろうね』
黄瀬「じゃ、また明日っス!」
『うん、また明日ね』
____プツ
黄瀬からの電話が切れた天神は1人自室で
ため息をつく。
『いよいよ始まる…』
天神Aと黄瀬涼太が所属する
«海常高校»
青峰大輝が所属する
«桐皇学園»
紫原 敦が所属する
«陽泉高校»
そして______
赤司征十郎 率いる
«洛山高校»
キセキの世代がぶつかり合う。
彼らの夏が今始まる_________。
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時