Next Generation 【黒バス】 (ページ3)

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第1Ｑ：出会いと始まりページ3

『おはようございます』

新歓シーズン、強豪であるバスケ部は
どの部活よりも気合いが入っていた。

小堀「おう、おはよう」

森山「Aちゃん、おはよう。今日も君の可愛い顔みたら元気が出てきたよ」

『それはどうも』

森山「相変わらず冷たいなっ！そこも可愛いけど！」

森山の誘いを華麗にスルーする姿はよく見る光景だ

小堀「森山も懲りないよな。天神は、相手がいるって言う話じゃないか。」

森山「いや·····まだ誰も顔をみたことないってうわさだぜ。実はまだ俺にも可能性があるんじゃ」

_ｹﾞｼｯ

そんな森山を蹴り飛ばしたのは主将の笠松

笠松「ゴタゴタうるせぇ！
練習するか、部員探すかどっちかにしろ！」

森山「いった·····!!」

『おはよう。これ、入部希望届け？』

早川「おう!!」

新歓ブースに訪れた天神がそうきけば
パラパラと入部届けを確認する。

『へぇ·····。帝光出身者はボチボチって感じ。やっぱり神奈川だからかなぁ。』

早川「もう読んだのか！？」

『まぁ、ざっくりとはね』

彼女はカメラアイ保持者だった。
ずば抜けた記憶力で、みたものをまるでカメラで撮ったかのように記憶できた。

「あれ、Aっち先輩!!」

『…黄瀬くん。』

＿【11-111】

『…っ!!』

時折蘇る記憶は鮮明でトラウマにもなるのが
カメラアイの弱点だった

黄瀬「わー、久しぶりっスね。海常ひとりぼっちだと思ってたから嬉しいっス。」

『私も驚いたよ。誰か来るかなって思ってた頃に黄瀬くんだって知ったから』

黄瀬「俺、これからが楽しみっス」

『そうだね。とりあえずもう参加する？』

〝キセキの世代〟ともなれば、入部テストすら
必要なかった。

それに、天神は早く黄瀬との会話を終わらせたかった。これ以上苦い思い出と向き合う前に。

黄瀬「うーん、そうしたいとこなんスけど、俺今からモデルの仕事なんスわ。また今度行きます」

『……そっか』

黄瀬「じゃあまた会いましょうね！
Aっち先輩!!」

『うん、バイバイ』

早川「キセキの世代!!!!おおお!!燃えてきたァ！
がんば(る)か(ら)な、お(れ)」

『はいはい』

悲しい想いは胸にしまって天神は早川に微笑んだ。