第57Q ページ33
「なぁ、ほんとに言ってるのか?バスケを辞めるって。」
「当たり前だろ。お前も見ただろ。あいつらの実力」
「みたけど…強かったけど、
もっともっと練習すればいつか!!」
「いつかっていつだよ?来年か?再来年か?
…あいつらは、バケモンだよ。
秀人、お前が言ったんだぞ。俺らみたいなちっぽけな奴らはバスケなんかするべきじゃなかったって。」
「…」
「じゃあな。」
「おい待てって!!!」
_____
『兄貴、おかえり』
「お前のせいだ…」
『え?』
「お前のせいだぞ。あいつらがバスケをやめたのは」
_バタン
『なんだよ、それ…』
「(違う…そうじゃねーだろ。あいつらがバスケをやめたのは…俺のせいで…俺が…俺が…
…Aまでバスケを嫌いになったらどうしたらいい?
…俺のせいだ。
あいつには才能がある。
あいつはバスケ界において必要な人間なんだ…。)」
【俺は、お前にひどい言葉しかかけれなかった。
そんな俺は、兄貴失格だ。
お前といると、俺はお前を苦しめちまう。
だから、さようなら。
お前はバスケ界で輝く星となる。
その眩しいひかりで、俺はいつでもお前を探せる。
もっと強くなれ。バスケを楽しめ、A】
『……ちがう、違うよ。兄貴。
兄貴がいないと…俺…おれは…』
ふっと風が吹いた気がした。
_____「つよくなれ、A。」
『なぁ、兄貴。兄貴の力、借りてもいいか?
俺、もっともっとバスケがしたい。
もっともっとあいつらとバスケしたい。
だから……
一緒に戦おうぜ、兄貴』
冬の風は冷たいのに、なぜか暖かく感じた。
『俺の光は淡くねぇぞ。』
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漣(プロフ) - SEIさん» いえいえ!こちらこそ、素晴らしい作品をありがとうございました! (2022年2月19日 3時) (レス) id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - 漣さん» 長編の一気読み!!最後まで愛読していただき、ありがとうございます!楽しんでいただけたなら光栄です! (2022年2月19日 2時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - 今読み終わったのですが、一気読みしました!すごく楽しい、そして素敵な作品でした。ありがとうございました! (2022年2月19日 1時) (レス) @page50 id: 8541a4cbcd (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございました!! (2020年3月7日 13時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - EMIKOさん» いえいえ!設定のとこにアバウトに書き込んできますね (2020年2月19日 23時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2019年12月3日 14時