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Tside
車へ乗ると、横で寒い寒いと震え出すし、熱い息をはぁはぁと言わせるから少し焦る。
夜間外来なら…今からでも行ける。
「…みつ、辛いよね。病院行く？」
そう言うとフルフルと首を振られた。
何を訴えてるのか、ギュッて腕も組まれた。
上着を脱いでさらに着させる。
体力も使うし、とりあえず病院は明日にするか…
「みつ、ついた。歩ける？」
「…びょーいん？」
「違う、家だよ。いける？」
コクコクと無言で頷かれる。
さっきまでなぜあんなに元気に演じられていたのか不思議なほどにぐったりしていた。
先に降りて手を出すと、熱い手を素直に出してくれた。
ギュッと握って車から出るも、地に足がついた瞬間にヨタつく。
玄関につき、ここまで歩けたから大丈夫だろうと、靴を脱いでるミツに部屋あっためるねと声をかけて先に上がった。ミツの家だけど。
しかし…全然ミツが来ない。
「ちょっと、ミツ！！大丈夫？！」
様子を見に戻ると、靴は脱げたみたいだが、壁に手をつきしゃがみ込んでいた。
「どうした？気持ち悪い？」
顔を覗き込むと口を押さえていたから、背中を摩りながら尋ねると、頷かれる。
「吐けない…」
トイレに連れて行き背中を摩るけど、首を振りながらそう言われた。吐けた方が楽だろうにな…。
「今日何も食べれてない？」
「たまの、スポドリ…」
「だけ？」
うんうんと頷くミツ。そりゃ吐くものないか。
「寒いから戻ろう。
吐きそうなったらゴミ箱に吐いていいから」
まあここミツん家だけど。
そう言って暖めたリビングへ連れて行く。
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ちび(プロフ) - めっちゃ良いですね、藤北、から検索で来ました、ツイッターもリクエストさせてもらいました⚪︎何気ない藤北、めっちゃ好きなんです、ドラマのは私も妄想してたんでめっちゃ読んでてニヤニヤしちゃいましたわ🤭素晴らしいですね (2023年3月16日 13時) (
レス) @page33 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2023年1月15日 21時
