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六十五話 ページ16

元旦、起きた俺は日課のロードワークをするため寒さで震えつつジャージに着替える。

日は既に登っていて、時間もそれなりに遅い。

普段の起床時間だったら初日の出を見れたけど、寝るのも遅かったし…寝不足になるし…初日の出は見れなくても大体日の出は毎日見てるしなぁ……。

寝起きで少し回らない頭で思いつつ携帯を見ると、部内で回っている新年の挨拶メールと仲の良い北くんに赤木くん、尾白くんや大耳くん…等々、個人的なメールも去年より多く来てた。

初めて見る未読の数だな…と驚きながら『今年もよろしくお願いします』と全て返信して靴を履く。

育史さんはまだ寝ているみたいだからロードワークに行っていると書き置きして、鍵と携帯はチャック付きのポケットに突っ込んで出発。



年単位でしかここら辺には来ないけど街並みはそんなに変わってないな、という懐かしさと少しの新鮮さを感じながら走る。

足取りもなんだか軽くペースが上がっていた俺は折角だしちょっと遠くへ行こうかな、と気分の赴くままに方向をあちこちに変えて行く…と、ぼちぼちと人の流れがある場所へと出た。


家族連れが多そうだから、初詣かな。

俺はお賽銭が無いから行かないけど……と辺りを見回してみると、音駒より遠い場所でありつつこれまた見たことのある景色だった。

確かこの辺りは___



「あ、あれっ?もしかして…」


突然の大声にビクッと驚いて振り返る。

「……あ、」

丸い茶髪な頭にひょこっと跳ねたアホ毛、そして特徴的なまろ眉…

「…古森、くん?」

「Aさんですよね!わ〜お久しぶりです!」


そうだ、この辺りは怒所中学……俺が中学一年と少し通った学区だ。

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Flower(プロフ) - とても話の内容に入っていきやすくていいなと思いました!更新お待ちしてます! (2022年1月26日 20時) (レス) @page20 id: cd08cf8264 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 真柴白さん» コメありがとうございます!頑張ります〜! (2021年1月31日 23時) (レス) id: 8b0e7e38fd (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 更新待ってます★才能が有るって良いですよね(^∇^) (2021年1月30日 20時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年12月3日 21時

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