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天祥院家 長男の葛藤5 ページ15

ー英智sideー

渉「英智、今少し大丈夫ですかね?」

仕事を終え、そろそろ寝ようかと思っていたところで桃李を寝かし付けていた渉が執務室を訪ねてきた。

英「ちょうど仕事が終わったところだから大丈夫だよ。紅茶を淹れるから少し待っててね」

渉をソファに座らせて、棚の奥に仕舞われていた紅茶の茶葉が詰まった缶を取り出し、電気ポットのスイッチを入れる。
お湯が湧くまでの間、カップの状態を確認する。

紅茶の味は少しのことで変わる。

少しでも美味しい紅茶を飲ませてあげたいという一心で紅茶を淹れる僕を渉は微笑ましげに見つめていた。

英「お待たせ。最近忙しくて前より紅茶淹れてないから味が落ちてるかもしれない」

渉「そんなことないですよ。英智の淹れた紅茶は世界で一番美味しいです」

穏やかな時間が執務室に流れたが、いつまでものんびりはしていられない。

英「……それで、何があったんだい?渉が執務室に来るということは余程のことがあったんだよね?」

渉「えぇ……まぁ……」

重々しげな表情の渉は少し黙り込んだ後、再び口を開いた。

渉の口から語られたのは、ずっと心配してきた弓弦のことだった。
トップに拘り、それ以外のことに価値を感じなくなっているということ。
自分が天祥院家の跡継ぎに相応しくないと思っていること。

天祥院の家に長男として生まれたことで襲いかかるプレッシャーについては僕も理解していた。
生まれつき病弱で両親や周囲の期待に添えていないのではないかと何度も悩んできた。

理解していたつもりだったのに、僕は親として弓弦のことを理解出来ていなかった。

英「ありがとう、渉。明日弓弦と話すよ」

敬人が言っていた弓弦の悩み、笑わなくなった弓弦……全てが繋がっていく。

あの子が壊れる前に何とかしないと。

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実李(プロフ) - あやまるさん» 返信遅くなってしまいすみません!リクエストありがとうございます!のんびりになってしまいますが書いていきます! (10月8日 23時) (レス) id: ddc605fb1f (このIDを非表示/違反報告)
あやまる - リクエストなんですけど、弓弦くんの失敗をお願いしたくて...天祥院家がらみで大事なパーティーみたいなのがあって、そこ でなかなか言い出せず...っていうのが読みたいです!お願いします!あとあなたの作品全部大好きです‼応援してます!!!!! (2022年12月18日 22時) (レス) @page14 id: 4aeec97b35 (このIDを非表示/違反報告)
実李 - かなさん» 分かりました!私の作品が好きだなんて………!とても嬉しいです!これからも頑張ります(*^^*) (2018年1月11日 17時) (レス) id: ce816e3697 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 一緒でお願いします!実李さんの作品が大好きなので嬉しいです(*´∇`*)ありがとうございます! (2018年1月11日 16時) (レス) id: a7404dc1f9 (このIDを非表示/違反報告)
実李 - かなさん» リクエストありがとうございます!氷鷹家、月永家、朔間家のお出かけの話頑張って作らせて頂きます!一緒にお出かけする方がいいですか?それとも別々ですか?すみません!細かくて……… (2018年1月11日 15時) (レス) id: ce816e3697 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:実李 | 作成日時:2017年11月25日 14時

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