【番外編3続き】 ページ22
莉緒ちゃんはごめんなさい、ごめんなさいと謝っていて、お母さんの方もごめんなさいと謝っていた。
スマ「いいんですよ、Aが怪我したのは莉緒ちゃんのせいなんかじゃないです。そんな思いを持って暴力を振るったその子達が悪いんです。」
きり「それで、その子達とその親御さん達は?」
担任「子供達は今職員室で話を聞いているのですが親御さん達が少し厄介な方々で・・・」
そう言った先生の顔は本当に困った顔をしていて、だけれど自分の息子をこうされてしまっては話くらいさせて欲しい。
だけれど莉緒ちゃんは悪くないので、今日はもう莉緒ちゃん達を返すことに。
ポツンと置かれたパイプ椅子に腰掛け、Aの手を握る。
医者「Aくんなのですが、頭から血を流していましたが脳に以上もなく、命に別状もないです。ですが・・・右腕を骨折していて、当分体育や、腕を使うことは出来ないでしょう。」
きり「分かりました、ありがとうございます。」
症状を聞いた時、どっと涙が溢れてきた。
こんな小さくて、華奢な子が腕を骨折、頭が切れていたなどを想像すると、守れなかった悔しさや、痛かったよなという思いが入り交じって涙が止まらなかった。
きり「明日一緒にAの事を傷つけた子達と親御さんと話そう。大丈夫だから、Aは起きても笑顔でいてくれるよ」
スマ「うんっ・・・」
それから何時間経っただろうか、周りは真っ暗になりきりやんが、ご飯を買いに行った時、握っていた手に少し手応えを感じる。
『ん・・・?』
スマ「A・・・?」
『す、まま・・・?僕・・・』
スマ「っ・・・Aっ・・・!」
何も状況が分からないAを思い切り抱き締める。
スマ「良かったっ・・・良かったっ・・・」
『痛てて・・・ごめんすまま、今ギューって出来ない・・・( ´・ω・`)』
呑気か、骨折してるんだぞ。
ゆっくり離れて顔を見られると、びっくりしたような、だけど心配してるような顔をしている。
『すまま大丈夫?泣いてたの?』
スマ「今は自分の心配だろ、?」
『だってすまま泣いてる・・・』
きり「スマイル買ってきたよ、ってA起きてる!」
『わぁっ・・・!』
弁当を乱暴に机に置いてAに抱きつくきりやん。それにびっくりしながらも、心配掛けてごめんねと謝っていた。
やっぱりAは人を最優先。
自分の事なんて後回しなんだ。
【番外編3続き】→←【オリジナル】【番外編3】夢主くんヒーローの巻
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ゆぽ - 初コメ失礼します。めっちゃ好きです()この作品、冗談抜きで一番好きなので、更新待ってます!(すまま可愛すぎる・・・こんな親欲しいわ()) (2022年10月24日 10時) (レス) @page38 id: 07932f3154 (このIDを非表示/違反報告)
やくしゃけ(プロフ) - 初コメント失礼します。この作品私は1番好きです、ほんとに大好きです!応援してるので、またの更新お待ちしてます! (2021年2月14日 0時) (レス) id: a564afa021 (このIDを非表示/違反報告)
さくさく(プロフ) - すままたちに子供ができたらどうなるのか?? (2019年7月29日 6時) (レス) id: f80753637a (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - おかえりです!更新嬉しいです!気長に更新待ってますね!すまま可愛い! (2019年7月16日 7時) (レス) id: 0e2245afae (このIDを非表示/違反報告)
弥弧@すまま大好き人間 - すままあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁ!!!!! (2019年7月16日 4時) (レス) id: e4d3d4fa63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きんとき推しの一般人 | 作者ホームページ:http:
作成日時:2019年3月28日 18時