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そんなこんなで、神楽ちゃと別れた私は、屯所についていた。
大量のマヨネーズを冷蔵庫に入れ、一息つく。
「Aさん、また土方コンチクショーの命令ですかィ」
振り返ると、そこには沖田さん。仕事をサボっていたのか、頭には赤いアイマスクが付けられていた。
「まあ、上司ですから」
「あんな野郎の命令なんか聞かなくてもいいのに」
そう沖田さんは悪態をつく。ふいに、さっきの神楽ちゃんを思い出した。
「沖田さん、チャイナ服を着た神楽ちゃんって知ってます?」
「チャイナ服……?」
数秒後、沖田さんは顔をしかめながら「もしかして、会ったんですか」と言った。やっぱり、顔なじみだったんだ。
「公園で酢こんぶ食べてましたよ。かわいい女の子ですよね」
「冗談は止めてくだせェ。それと、あんまりアイツには近づかない方がいい。バカが移っちまいまさァ」
「あの、何があったんですか真選組と神楽ちゃんは……」
呆れて溜め息を漏らした。
よくわからない子だったが、またいつか会えそうな気がした。
その時はアレだ。
酢こんぶでも買ってあげよう。
「あ、土方発見。ちょっくらバズーカでもぶっ放してくらァ」
そう言い、意気揚々と沖田さんは出て行った。相変わらず土方さんへの怨念が強い。
大きな爆発音(そして土方さんの怒声)とともに、屯所の10分の1が崩壊するまで、のこり3秒。
終わり。
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特撮オタク女子 - とても面白かったです!ありがとうございます! (2019年8月15日 20時) (レス) id: f9b0269678 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - すごくおもしろかったです! 文を書くのがお上手ですね〜! このお話に出会えて良かった! (2018年3月2日 18時) (レス) id: f7a865ee48 (このIDを非表示/違反報告)
アオト(プロフ) - 美空さん» 美空さんコメントありがとうございます!返事がかなり遅れてしまい申し訳ございません!わ、お気に入り作品に登録してくださり感謝です!ましてや作者にまで登録だなんて……!?とても嬉しいです。これからも頑張ります! (2018年1月13日 21時) (レス) id: a3077fa68a (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - 悪女のいろは、読ませていただきました!ほんとに面白かったです(〃▽〃)読み出したら止まらなくなっちゃって、お気に入り作品&作者に登録させてもらいました!(^o^)/ (2017年2月5日 3時) (レス) id: c3845c95d7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴村 - 面白いです (2015年5月31日 17時) (レス) id: 56954dcc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオト | 作成日時:2015年2月20日 18時