いみちぇん！〜新たな仲間!?秘密を知る女の子[合作]

▽笑顔……？…8 ページ8

〜翌日〜

「初音さん、おはよう！」

朝、登校すると、ちょうど靴を履き替えていた直毘さんが声をかけてくれた。

「お、おはよう」

彼女はニッコリお日さまみたいな笑顔なのに、わたしはうまく笑えなかった。

その理由は、まわりのコたち。

「初音さんって、クラスのコと話すの？」っていう声まで聞こえてきそうな、まわりの視線。

つい、顔をうつむけてしまう。

「は、初音さんっ？」

直毘さんの、心配したような、あわてた声。

顔を上げると、視線がぶつかった彼女まで、下を向いちゃう。

「……ごめんね、初音さん」

いきなり謝ってきた彼女に、わたしはきょとん。

「えっ？」

目をパチパチさせるわたし。

「わたし、初音さんを、知らないうちに傷つけちゃってたんだね……。本当にごめんなさい！」

がばっと頭を下げる彼女に、今度はわたしがあわてる。

「いやいやいや！そんな、謝らないでっ！直毘さんは全然悪くないよ。わたしが、みんなと仲良くなるのが下手なだけだもん」

「そんなことないよっ！わたしが悪いんだよっ」

否定するわたしに、直毘さんまで否定しちゃう。

彼女は、本当にお人好しなんだなぁ。

こういうところが、友達に好かれてる理由なのかも。

「……それにわたし、昨日初音さんを見てて思ったんだ。初音さんが昨日みたいなかわいい笑顔を見せたら、きっとみんなと仲良くなれるって」

「笑顔……？」

「うんっ。わたし、初音さんにも、もっとみんなと仲良くなってほしいって思ってるの。わたしにできることがあれば、なんでも協力するよっ！」

直毘さんにひまわりみたいな笑顔を向けられて、わたしは口ごもってしまった。

わたしは……どうするべきなんだろう。


＊

へ、変じゃないかな？？

次、莉央ちゃんよろしくー！！

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